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安いだけじゃダメ?薄さで勝負…超激安○○戦争激化

 メガネ業界で価格破壊が加速している。「フレーム+厚みのない薄型レンズ」の一式価格は安売り店でも1万8000円前後が相場だが、これを4990〜9990円の衝撃価格帯で販売するショップが現れたのだ。どうすれば、品質を落とさずにこのような価格設定ができるのか。激安戦争の裏側をのぞいてみた。

 薄型レンズとは、屈折率を高くして厚さを薄くしたレンズのこと。軽くてスッキリおしゃれな感じがあるため、メガネレンズの主流となりつつある。

 フレームとのセット価格は、安売り店でも1万8000円前後が相場。メガネトップ(静岡)が展開する「眼鏡市場」は一式1万8900円で販売しており、明快な料金設定が人気に。メガネスーパー(神奈川)系列の「眼鏡専科」も一式1万7900円を打ち出している。

 これだけでも十分に安いが、さらに衝撃的な価格を打ち出してきたショップがある。ジェイアイエヌ(東京)が展開する「ジンズグローバルスタンダード」だ。

 ジンズでは従来、レンズを薄型にした場合、5250〜9450円の追加料金が必要だった。これを無料にし、「フレーム+薄型レンズ」一式をもっとも安いもので4990円、もっとも高いものでも9990円で買えるようにした。同社の従来価格と比較すると、実に最大66%の値下げになるという。

 遠近両用レンズは5000円の追加料金が必要になるが、それでも一式9990〜1万4990円と割安だ。

 値下げは5月から一部店舗で始め、7月中旬までに全国の約60店舗で実施する。

 思い切った価格設定にした同社の田中仁社長(46)は「品質は一切落としていない。レンズはHOYAなど一流どころで、フレームも日本製のネジを使っているので緩みにくい。生産から流通、販売までを手掛けるSPA(製造小売業)だからこそ値下げできた」と説明する。

 採算性の確保は、中国の工場の集約や、レンズメーカーとの交渉、店舗オペレーション(運営)の効率化で対応できるという。

 値下げは「このところ既存店での売り上げの前年割れが続いていて、より安く、分かりやすい価格設定が求められていると考えた」(田中社長)からだとしている。

【他社は静観の構えだが 更なる値下げラッシュも!?】

 気になるのはライバル各社の反応。メガネトップは「他社の動向は随時確認し分析しているが、特にコメントはない」(営業企画部)。「パリミキ」で知られる三城(東京)は低価格帯の「オプトレーベル」を展開しているが、「アパレルとのコラボ商品などに力を入れており、対抗値下げは考えていない」(総務担当者)としている。

 また、メガネスーパーも「競合とは考えていない。安いだけではなく、メガネの品質や店員のサービス能力が重要」(営業本部)と静観の構えのようだ。

 業界では、メガネトップなど好調な一部企業を除いて業績の前年割れが相次いでいる。ジェイアイエヌの価格破壊が成功すれば、値下げ圧力がさらに強まりそうだ。

ZAKZAK 2009/06/12

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