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さらば“不治の病” 副作用少ない新リウマチ治療薬

2〜3年の投与でほぼ回復できる人も

 新しいリウマチ治療薬として、生物学的製剤が注目されている。従来の治療薬では病気の進行を抑えることができず、「不治の病」ともいわれてきたリウマチだが、2〜3年の投与でほぼ回復できる人もいて、副作用が少ないという。

 「リウマチ」の症状は、手やひざの関節が痛んで腫(は)れたり変形したりする。過剰に生成されることにより正常な細胞を攻撃してしまうこともあるサイトカイン(炎症や免疫に関わる物質)「TNF−α」や「IL−6」が、関節に炎症を起こし、軟骨などが破壊されるためだ。

 リウマチ治療の生物学的製剤が最初に厚生労働省から認可されたのは平成15年。現在、インフリキシマブ(商品名・レミケード)▽エタネルセプト(同エンブレル)▽アダリムマブ(同ヒュミラ)▽トシリズマブ(同アクテムラ)−の4種類が認められている。バイオテクノロジーでマウスなどを利用して作られ、TNF−αなどの働きを抑制する。

 同製剤を治療に使っている筑波学園病院の尾登(おのぼり)誠リウマチ科科長(47)は、「ステロイド剤など従来の治療薬は痛みを軽減するだけで、関節破壊の進行を抑えることができず、動脈硬化など副作用が強かった。生物学的製剤は関節破壊の進行を抑えることができ、副作用も少ない」と説明する。

【尾登医師「この薬単独で効果」】

 特に初めて日本の学者が原因物質を発見、製薬メーカーが開発したIL−6の働きを抑えるトシリズマブについて、尾登科長は「他の生物学的製剤は別の薬と併用することで効果が倍増するが、この薬は単独で効果がある。また、TNF阻外薬に比べ結核に対するリスクが少ない」と話す。

 生物学的製剤を使った治療費は年間70万〜40万円(体重による)と決して安くはない。しかし、生物学的製剤は、非生物学的製剤と比べて売上額の規模はまだ小さいものの、伸び率では上回っている。

 東京リウマチ・股(こ)関節治療センターの天本藤緒院長(46)は「生物学的製剤は細菌感染を隠してしまう作用もあるため、投与中は肺炎や結核などに注意が必要。専門医のもとで治療することが大事だ」とアドバイスしている。

ZAKZAK 2009/06/30

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