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伝説の実験「O型は刺されやすい」はホント“蚊”?

 朝に夜に、うっとうしい蚊。この時期、蚊を媒介とする感染症も増えるので重々注意したいもの。ところで蚊といえば、「O型は刺されやすい」という“伝説”もある。蚊に刺されやすさは血液型によって異なるものなのか。蚊に悩むO型人を救うべく真相を追ってみると…。

【伝説の実験】

 そもそも“O型伝説”の発端は何だったのか。

 実は今から5年前、血液型別の刺されやすさを調べる実験が実際に行われていた。

 それは害虫防除技術研究所代表で医学博士の白井良和氏が行ったもので、O型19人、B型17人、AB型7人、A型21人の計64人の前腕を使って、蚊を放したガラス水槽に手を入れ、刺されやすさを調査した。

 「ヒトスジシマカを用いたもので、刺されやすさはO型が最も多く、次いでB型、AB型、A型の結果に。このうちO型とA型の間でのみ統計的に有意な差があったことを論文で報告しました。また、この実験よりも20年以上前に海外の研究者が行ったハマダラカを用いた実験でもO型が最も多く、次いでB型、AB型、A型であったことが報告されています。他の研究者の本でも、O型が刺されやすい、との記載があります」と説明する白井氏。

 どうやら「O型が刺されやすい」というイメージが定着したのは、これらの論文が出た2004年ごろ。折しも時代は、血液型ブーム。そのあおりも受け「O型が刺されやすい」ということがメディアで頻繁に取り上げられるようになったのが原因と考えられるのだ。

【O型の血は蜜の味!?】

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 刺されやすいといわれるO型、その根拠として「O型の赤血球の表面を覆っている物質が、花の蜜に似ているから蚊が寄ってくる」という説もある。これについて白井氏はこうキッパリ否定する。

 「01年ごろ、ある番組のリサーチャーが、血液型物質は“糖鎖”であり、O型物質に含まれるフコースが、花の蜜に含まれる果糖(フルクトース)と近い成分であることから両者を結びつけて書いたものではないかと思います。血液型物質は、分泌型の人の汗中にきわめてわずかしか分泌されないため、皮膚の上に“甘い糖”がたくさんあるわけではなく、誤りだと思います。蚊が人を刺す時に求めるのは産卵に必要な血液であり、普段餌とする花の蜜は求めません。このことからも、花の蜜と血液を関連づけるのに無理があります」

【真相は…】

 本当のところはどうなのか。

 「血液型自体が問題なのではなく、O型の人の中に活発な人、汗かきの人、色黒の人、体温が高い人の割合が多いため、血液型物質以外の要因で、O型の人が刺されやすくなっている。ただこれでは結論が釈然としないため『血液型と刺されやすさに関係はない』という方がラクになっているのかもしれません…」 確かに「O〉B〉AB〉A」という報告があるものの「絶対的なものでない」と白井氏。血液型物質以外の要因によって左右されるため、単純に「O型は刺されやすい」ということはできないのが現状のようだ。つまりは「O型だから」とあきらめず、「A型だから」と安心せず。虫よけ対策は万全にした方がよさそうだ。

ZAKZAK 2009/08/05

血液型

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