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日本を変える!
〜川淵キャプテン奮闘中〜

1.Jリーグ創設時から「校庭の芝生化」提唱

2.青い旗でまずは「街作り」から

3.女子も含め中高一貫教育を開校

4.道徳教育推進「教科書」や「新聞」作りも


1.Jリーグ創設時から「校庭の芝生化」提唱


【「未来のため投資」】

 4年に1度の世界最大の祭典、サッカーW杯が6月9日、ドイツで開幕する。川淵三郎キャプテン(69)をトップとする日本サッカー協会にはこの時期を中心に、潤沢な資金が集まる。それは日本代表が活躍するためにつぎ込まれる一方で、地道な事業のためにも使われる。華やかな舞台のウラで、川淵キャプテンが「日本を変えたい」という「哲学」がそこにある。

 世界最速でドイツW杯出場を決めたジーコジャパン。その実力よりも、ひと足先に世界トップ10の仲間入りを果たしたのが、日本協会の収入だ。1992年に40億円規模だった協会の今年度収入は、昨年度を約10億円上回る約157億円。前回大会以上のベスト8を目標に設定された日本代表には、期待料込みで51億6000万が投入される。

 「とにかくサッカーはもうかる。ひとり勝ちで、うらやましい限り」。他の競技団体からは嫉妬の声が挙がる。財団法人である以上、利益追求は二の次だが、その金の使い道はあまり知られていない。2002年7月にスタートした川淵体制には、この巨額な収入をスポーツ界に還元する事業が多くある。そのひとつが、「校庭の芝生化」だ。

 「何もサッカーに限ったことではない。そんなちっぽけな考えではない。僕は、(93年の)Jリーグの開会宣言でもサッカーの『サ』の字も使っていない。僕のスポーツの原点は『2番セカンド川淵』、野球で始まっている。スポーツ全体で日本を元気にしたいと思っている」と川淵キャプテンは話す。

 かつて、存亡の危機に立たされた日本サッカーは、Jリーグによって復活し、その成功は、1998年フランス大会のW杯初出場、アジアでは初となる日韓W杯開催の成功へとつながった。協会収入は年々増え続け、その中でコツコツとためてきた約40億円の資金を「未来のために投資する」と川淵キャプテンは、新たなる御旗を掲げたのだ。

 そもそも、Jリーグ創設時から訴えてきたひとつが、学校の校庭を芝生にすることだった。「今の子供は裸足で遊べる場所がない。足には土踏まずがない。“浮足”といって5本の指でしっかり地面に立つことができない。自分の子供の足を注目してほしい」と、川淵キャプテンは行く先々で忠告してきた。

 子供が外で遊ぶ機会や環境が激減しているからこそ、地域の中心にある学校の校庭を「芝生」にして解放したいと提言。02年W杯の成功でうまれた黒字を契機に資金を援助、実現した数は、いまでは全国で200校を超えている。

 「子供たちの表情が劇的に変わるのが手に取るようにわかることがうれしい」と川淵キャプテン。そして、「もう待ったなし。地域にお金を投資できるようになったこれからの10年がようやく本番なんだ」と話す。

 川淵キャプテンは、色紙に『緑の芝生が元気の素』と書く。「オレが元気にならないといけない」と豪快に笑いながら、スポーツで日本を変えるパイオニアとして、自信をみなぎらせる。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

 ◇ 

 ドイツW杯で3大会連続出場となるサッカー日本代表。その注目度の高さと積み上げた実績によって日本サッカー協会は巨額な予算を持つことになった。陣頭指揮を執る川淵三郎キャプテンは、その力をどこへ向けようとしているのか。協会の今後の方向性を追う。



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