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ダービー2006
〜4つのサイドストーリー〜

1.親子でつながる夢

2.「チャンスがあれば挑戦」

3.勝てたら調教師やめてもいい

4.「平常心で」迎える5度目の祭典


1.親子でつながる夢


【創業の父は2度制す】

昨年暮れのラジオたんぱ杯2歳Sを制したサクラメガワンダーの手綱を引く全尚烈オーナー(左)
昨年暮れのラジオたんぱ杯2歳Sを制したサクラメガワンダーの手綱を引く全尚烈オーナー(左)
 大國魂神社の例大祭「くらやみ祭」が終わるころ、東京・府中市はサラブレッドの街に変わる。今年も間もなく東京競馬場で日本ダービーのゲートが開く。

 府中市を基盤に展開する(株)さくらコマースの全尚烈代表取締役社長(55)は、競走馬事業にも積極的だ。

 「東京競馬場のスタンドは世界一。ダービー、天皇賞、ジャパンC…、最高のイベント会場です。府中は競馬文化の発信地。地元総出でダービーを盛り上げたい」

 創業者である父・全演植氏(93年他界)は、サクラショウリ(78年)、サクラチヨノオー(88年)で2度、日本ダービーを制した。経営するスーパーなどでの大盤振る舞いは今でも語り草になっている。

 「確か2頭とも混戦の年でした。混戦に強いサクラなんですよ」

 ディープインパクト一色に染まった昨年から一転、今年は混戦模様。2代目オーナーはサクラメガワンダーで頂点を夢見る。

 「勝とうと思って勝てるレースじゃないことは十分わかっています。実力、運、さらにプラスアルファがほしい。でも、今年はチャンスだと思っているんです」

 “サクラ”活躍の場は中央競馬ばかりではない。地方競馬でトップを走る川島正行調教師。飛躍のきっかけはサクラハイスピードが移籍、重賞レースを勝ちまくったことだった。

 「東京ダービーを3回勝ったほどのトレーナーが、思い出の馬はハイスピードと言ってくれる。その川島さんが信頼、起用する騎手が内田なんですから」

 サクラメガワンダーに騎乗する内田博幸騎手は大井競馬所属。日本ダービー史上、地方所属騎手による勝利は記録されていない。

 「先日、シンガポールで北海道競馬のコスモバルクが五十嵐(冬樹)でGIを勝った。時流だと思いませんか、時流」

 さらに出走予定18頭中17頭が関西馬という現実。サクラメガワンダーを管理するのは関西の友道康夫調教師で、夫人の由紀さんは東京競馬場、さくらコマースでアルバイトしていたというのだから浅からぬ縁がある。

 「ダービー前はなんでもいいほうに考えたい。それにしても今年は…」

 “サクラ”、18年ぶりのダービー制覇がかなうか。

 「私はサッカーも好き。でも、ダービーのどよめきにはかなわない。スタンドに詰めかけた十数万人の思いが込められる。でも、勝負は一瞬で決まる。そう、男の勝負。競馬はその一瞬、頂点にたどり着くまでの時間、携わった人々を思うとものすごいエネルギー。ゴール前はやっぱりしびれます。ぜひ、28日は東京競馬場でダービーを体感してほしい」

 “府中っ子”の特別な1週間が始まった。(ダービー特別取材班)

 ◇ 

 東京競馬場に十数万人のファンが集う5月28日、過酷な戦いを勝ち抜いた18頭の優駿が一世代たった1頭にのみ与えられる“ダービー馬”の称号を目指して駆け抜ける。サラブレッドの夢は人の夢。馬主、中央・地方調教師、スターター…、特別な1日を待つ4人の男たちの思いに迫った。



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