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萌えろ!女のロマン

1.ローカル線で心のふれあい

2.細かい知識より「笑い」重点

3.裁判傍聴集団「霞っ子クラブ」

4.シーマンシップに魅せられ


3.裁判傍聴集団「霞っ子クラブ」


【芸能人の公判も楽しみ】

 「私は凶悪事件がスキ! 傷害致死とか死体遺棄、廃棄物処理法違反とかイイですねぇ」と話すのはなんと萌えっ子! 裁判傍聴集団「霞っ子クラブ」のリーダー、ユキさん(31)だ。

 ユキさんは無職で家に引きこもっていたころ、「実は理系の大学を出たのですが『新潮45』とか、事件もののノンフィクションがすきで片っ端から読んでいた。そのうち実際に裁判を聞こうと、東京地裁に通うようになった」。

 ネットで傍聴記の公開を始めたユキさん。「裁判のおニャン子アイドル風の集団を作ったら面白いな」と、同じような傍聴マニアの女の子4人がネットや友人の紹介を通じて集まり、昨年3月、「霞っ子」が結成された。同時にブログも公開。メンバーが代わる代わる傍聴記を書き込み、1日に2000を超えるアクセスがある人気ブログとなっている。

 会員番号2番の会社員、たーさんは「初めて見た裁判は織原(城二被告、ルーシー・ブラックマンさん殺害事件。東京地裁で公判中)でした。意外に悪いオーラは出ておらず、ただのインチキおやじみたいで面白かった。霞ケ関駅までの定期を買おうと思ったこともある」ほどハマった。

 「何も考えないでやっちゃったみたいな、ちょっとマヌケなのが好き」と言い、傍聴のみならず法廷イラストも担当している。

 裁判を聞くため、バイトを夜勤にしているフリーターの毒人参さん(25)は「ある事件で飲食店に勤めていた被告人が『三度も飯が食えないほど忙しい』と証言したので確認のため、ユキちゃんとその店に行った。客は全然いなくてしかも味はマズく、ウソの証言だった」と、裁判所を飛び出して事件の“検証”に乗り出すこともある。

 「普通に生きていて絶対に会うことのない人たちに裁判所では会えるのが楽しい。超ビンボーで橋の下に住んでる人や常習累犯窃盗の人なんて、絶対、お目にかかれないじゃないですか」とはユキさん。

 傍聴を繰り返すうち、スゴいスクープに出合うこともあった。「覚せい剤取締法違反で『岡村靖之』と書いてあったので、行ってみたらあの(ミュージシャンの)岡村ちゃんだった! 新聞とか、まだ出ていなかったので『すげーっ』となった」(同)

 同様に芸能人の公判も楽しみの1つで「ショーケンは13倍の傍聴券が当たって、見たけどつまんなくて途中で帰りました。でもドリカムの西川隆宏(受刑者、覚せい剤取締法違反、今年2月懲役1年6月の実刑判決)は面白かった。男なのにメソメソしすぎっ!」(毒人参)と、弁護士会館の喫茶店では萌えっ子たちの裁判談義が花盛りだ。

 毒人参さんは「一度は死刑判決を見てみたい」。ユキさんも続けて「無罪もレア度が高い」とまだまだ裁判に興味津々。そんなウキウキな2人を横目に、たーさんは「こんな私たちを不謹慎と思われるかもしれないが、傍聴を始めて『真っ当に生きよう』と思うようになりました」と冷静に話していた。(鎌田剛)



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