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やっぱりタダがいい
〜拡大するフリーマガジン市場〜

1.リクルート「R25」簡潔で読みやすい時事ネタで成功

2.メディアの勢力図まで変革

3.特殊分野で“明確な読者”取り込む

4.有料無料の垣根を越え活字媒体としての“共闘”も


1.リクルート「R25」簡潔で読みやすい時事ネタで成功


【今や毎週木曜日朝の“風物詩”に】

 「W杯・日本優勝確率」「カカオ99%チョコ」「ガンダム操縦してきました」…。最新号にもちょっと気になる見出しが並ぶ「R25(アールニジュウゴ)」。今や地下鉄の駅周辺などに設置された専用ラックから通勤客らが次々と手に取っていく姿は、毎週木曜日朝の“風物詩”ともなっている。

 「当初はフリーマガジンに対する評価も定まっておらず、そんなに続くとは思っていなかった。読者目線に立ち、より広く浅く、社会に対する好奇心をキーワードにした紙面作りが良かったのかもしれない」。藤井大輔編集長は、発刊2年目で単年度黒字化を達成した“成功”を控えめに分析する。

 リクルートが一昨年7月に創刊した「R25」。1都3県の「国道16号の内側」(藤井編集長)の駅やコンビニなどに設置された4700カ所のラックで、毎週60万部が配られ、今や毎号2−3日以内でほぼ完全にさばけてしまうという人気メディアに育った。

 読者は20代から30代にかけての若い男性が大半を占める。新聞や雑誌も買わず活字離れとされる層だが、「なぜ読まない? 読ませるためにはどうすれば?」。創刊前に藤井編集長自ら、約200人に会ってニーズを綿密に分析したという。  その結果、多彩な情報の簡潔な記事や行動パターンに合わせた配置場所などを工夫し、ネット世代とも言われ“空白ゾーン”という同世代に受け入れられることに成功する。

 週1回約4時間の編集会議で、各ジャンルから100−150本の記事をピックアップする。「『知ったかぶりをしない』がモットー。みんなでワイワイと時に脱線しながら雑談レベルの話し合いで決まるんです」と藤井編集長は苦笑する。

 そんな読者目線で毎週17本選ばれる時事ニュース欄「ランキンレビュー」では、1つのテーマを約800字以内でまとめる。「駅と駅の間で読める分量」であるとともに、コンセプトに掲げる「ペーパー・ポータル(入り口)」として「従来の活字媒体を活性化させる取っ掛かりにしたい」(藤井編集長)との狙いもある。

 「R25はすき間時間の価値向上を狙っている。読者の時間のシェアを奪い合うなかで、“ライバル”は携帯電話や携帯ゲーム」。すでに媒体としてのブランド化が成功したR25は、新たなメディア時代の先駆けになったとも言えそうだ。

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 街角や駅などで無料で手に入るフリーマガジンが、完全に“市民権”を手にした。充実した内容でクオリティーも高まり、今やフリーメディア総発行部数は有料誌と比べ「2倍以上にあたる91億部」(日本生活情報紙協会調べ)にも上るという。「タダ」に隠された魅力に迫る。



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