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世界で一つのおウチをつくろう

1.建て替え決心から1年半

2.まずネットで建築家探し

3.こだわり譲らず

4.ネットも味方に


1.建て替え決心から1年半


【短い耐用年数に疑問抱き】

 ついに、ここまできたかと思う。

 東京・下町で建設中のわが家が来月、完成する。昨年春に建て替えを決めてから1年半かかった。

 「普通の家を建てるのかと思ったら…」。近所に住む友人は、家を見て目を丸くした。

 確かに「普通」ではない。家の中央にパティオ(中庭)、リビングスペースのないダイニングには、ガスレンジがついた長さ3メートルほどの大きな食卓がある。大きな窓がある眺めの良い風呂場、そして家中本棚だらけだ。

 家を建てよう、と決心したとき、あなたならどんな方法を取るだろう。ハウスメーカー? 地元工務店? 建て売り? 記者(38)は、建築家を選んだ。

 建て替えのきっかけは、親の代からの愛着ある古家が、耐震診断で「大倒壊の危険あり」と診断されたからだった。

 家族は夫(41)と、6歳と3歳の子供、そして実母(74)。大人はともかく、子供たちを家の下敷きにはできない。だから、第一に地震に強い家にしたかった。

 きょうび、ハウスメーカーはどこも、地震に強いことをうたい文句にする。だが、たまたま近所で新築されたメーカーの家が、ほんの4、5カ月でできたの見て、違和感を覚えたのだ。そんなに簡単で、本当に大丈夫なのか。

 日本の住宅の耐用年数は、平均26年という。なぜそんなに短いのか。大事なのは、家づくりの過程ではないのか。

 それに一生に一度の買い物、夢はふくらむものだ。

 「バルセロナの下町にあるみたいな家がいい」(夫)「キッチンと勉強部屋が吹き抜けでつながってるのはどう?」(記者)という具合。自由設計なら建築家、と思い至った。それに建築家なら、設計だけでなく、家が建つまでを見届けてくれるはずだ。

 でも、どうやって探したらいいのだろう。雑誌に載っている有名建築家は、何だか気が引ける。そもそも建築家って、お高いのでは。

 耐震、建築家、設計料…。思いつく言葉を使い、インターネットで検索をかける。そうこうするうちに、ある建築家のサイトにたどり着いた。

 川嶋玄建築事務所(東京都文京区)。「十分なコミュニケーションができて、建て主の方の考え方や生活スタイルを理解することが設計の始まり…」。作品の写真とともに、家づくりの考え方、手順、コストなどがわかりやすく書かれている。

 ゼネコン勤務から青年海外協力隊でグアテマラに行き、その後事務所を開いたという経歴、得意料理はパエリアで読書好きという人柄にも興味をひかれた。

 敷地面積や家族構成、どのくらいの予算でできるのか、家づくりについて調べるうちに抱いた疑問などをメールに記し、送ってみる。

 返答はていねいかつ的確だったが、予算は私たちの予想を上回るものだった。だが文末には、「一緒にがんばりましょう」とも。

 その日から、川嶋さんと私たちの、世界でただひとつの家づくりが始まった。(内藤敦子)



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