社会
芸能
スポーツ
経済
ぴいぷる
ひとりごと
アニメ☆声優
映画
追跡
競馬
パチンコ
ギャル満載
昨日のTOP10
先週のTOP10
曜日別TOP10
TOP >> 追跡 >>


野球工学への招待

1.長嶋は「記録」にも残る男だった

2.松井&イチローは超一流か

3.小笠原獲りは理想の補強


2.松井&イチローは超一流か


【米国で成績大幅ダウン】

米球界で評価が高いのは松井?イチロー?
米球界で評価が高いのは松井?イチロー?
 開幕前から連日、日本人大リーガーの活躍がメディアをにぎわしているが、現場レベルでの評価はどれくらいなのか。本当にチームの勝利に貢献しているのは松井? イチロー? 米国式の野球解析で格付けする。

 日本のプロ野球(NPB)には「数字に見えない貢献」というほめ言葉があるが、米国で貢献度は極力、数値化される。例えば「XR」は塁打、四球、盗塁などを点数化し、選手個人の得点生産能力を測る指標だ。これに基づく「XR+」は、「同リーグの平均的な打者よりチームに何点多くもたらしたか」を示す。

 同指標でNPBの歴代1位は王貞治。2位は張本勲、現役トップの清原和博は8位だ。松井秀喜はNPB在籍10年ながら見事10位。同9年のイチローは25位につける。

 米国式の野球工学に精通するアマチュア野球解析家の道作さん(ハンドルネーム)は、「渡米前の数シーズンのペースをNPBで続けていれば、松井は来年、34歳で張本を超えていた」と話す。

 名実ともに日本を代表する打者として渡米した松井だが、これまで4年間の実績が「ゴジラ級」とは言い難い。道作さんは「メジャーの壁に跳ね返された松井稼頭央や中村紀洋を見るまでもなく、日米で打撃成績の格差は顕著」と指摘する。

 おもな日本人打者の1打席当たりのXRについて、渡米直前3年間と渡米後を比べると、軒並みダウンしている。イチローと井口資仁が24%減、城島健司が31%減、松井にいたっては35%減だ。

 松井のXR+は600打席当たり14.25。昨季の日本なら里崎智也(ロッテ)と同水準で二岡智宏(巨人)よりやや上。物足りなさは否めない。

 「守備や走塁が武器でもない。残念だがメジャーでは戦力的に取り替えのきく選手かも。やはり日本人のパワータイプは苦しいか」(道作さん)

 井口のXR評価はリーグ平均程度で、昨季の日本でいえば矢野輝弘(阪神)、梵英心(広島)あたり。二塁手なら上出来だが守備が問題だ。大リーグでは「何回エラーしたか」という減点法ではなく、「何回アウトに寄与したか」という加点法での評価が主流だが、井口は昨季100試合以上出場した二塁手25人中19位に留まっている。

 城島のXR評価は井口とほぼ同程度。難しいとされた捕手のポジションで、初年度から守備の各指標とも平均水準を上回ったのは立派といえる。

 2004年に世界記録262安打を放ったイチローは、最も成功した日本人野手だろう。守っても6年連続ゴールドグラブ賞を受賞。「標準的な右翼手よりチームの失点を10点以上抑えているとの統計もある」(道作さん)。昨季は盗塁成功45回で失敗はわずか2回だ。「随所に渡米後の進化をうかがわせる」(同)。

 だが、600打席当たりのXR+は13.29で松井を下回る。「安打数や打率はいいが早打ちで四球が少なく、米通算出塁率でも松井と差がない。打者としての貢献度は超一流ではない」(同)。

 やはり高かったメジャーの壁。これが掛け値なしの日本人打者の実力だ。「数字を見せろ」はビジネスの鉄則。サムライたちの奮起に期待しよう。



ZAKZAKトップへ