「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明、56)=執行猶予付き有罪判決が確定=の愛人で、覚せい剤取締法違反(使用)罪で起訴された栩内(とちない)香澄美被告(37)の裁判では、栩内被告とASKAのメールの内容が注目されている。「シャーペン」「娘には絶対しないこと」「おやすみの薬」…。2人の濃密な関係性を物語るように、意味不明な言葉がつづられる。法廷で明らかになった全メールの中身とは−。
◆2014年2月10日のメール
栩内被告(以下栩)《わたし、お別れしたら、モデルちゃんみたいにメールすることはない》
栩《約束は守ってください》
栩内被告は、法廷でASKAには他にモデルの愛人がいたと暴露。「出会ったころからの悩みの種です」と明かした。
栩内被告はASKAと「薬に手を出さない」などと約束を交わしていたとし、メールについて「私と別れてからも約束だけは守ってください、という意味」と述べた。
弁護側は、栩内被告が、昨年夏に覚醒剤使用疑惑が報じられたASKAを心配し、使用しないよういさめるメールを何度も送っていた、と主張している。
◆3月29日夜のメール
栩《いま、にんぷうだよ》
栩内被告とASKA被告が出会ったのは、栩内被告の勤務先の親会社である人材派遣会社「パソナ」の食事会。栩内被告が“接待役”として活躍したとされるパソナの迎賓館「仁風林(にんぷうりん)」(東京・元麻布)の存在もメールで明かされた。
検察官に「どういう人が出入りするのか」などと問われ、栩内被告は「社員の皆さんと一緒にいたり、取引先の人もいます。ASKAさんも知っています」と説明。仁風林で薬物関係者と出会ったかとの質問には「そんなことは考えたことはありません」と否定した。