◆4月20日午後のメール
栩《あとシャーペンは捨ててください》
栩《実は前々回かな。気付いていたんだよ》
ASKA(以下A)《あれ、気に入っているんだよね。すごくよく出来たから。かすみの家にはもっていかないから》
栩《私にしたの気付いていたんだよ》
栩《眠れない理由が判明しました。約束は無理なのかな。でも頑張らなきゃだめだよ》
A《俺はいま寝てたよ。今も寝てる》
大人の男女のやりとりとしては、不可思議な「シャーペン」という言葉。これはどんな意味なのか。
栩内被告が法廷で明かしたところによると、4月19日夜に栩内被告の自宅をASKAが訪れた際、テーブルの上に「白い粉」を見つけたという。ASKAは「塩だよ」と答えたが、疑った栩内被告が持ち物検査を行った。ASKAのカバンの中から見つかったのが、「両端に半透明のキャップがついた5センチほどの透明の筒」。これについてASKAに問いただすと、「シャーペンだよ」と言われたという。
裁判官からも「シャーペンをつくる、というのはどういう意味か」とASKAのメールの趣旨を問われたが、「私には理解できなかったので…」と答えるにとどまった。
検察官は、《私にしたの気付いていたんだよ》というメールについて追及。栩内被告は、「(4月19日に発見した)白い粉が不安だったので、何もされていないけれど、ASKAさんの反応を見ようと思った。カマをかけました」と述べた。
栩内被告の“カマかけ”メールは続く。