今季トラ打線の“骨格”ができてきた。阪神・和田監督がずっと以前から描いてきた構想、鳥谷敬遊撃手(33)、上本博紀二塁手(28)による「1、2番コンビ」だ。
ここまで鳥谷が出場したオープン戦はすべて1番起用。本拠地の甲子園で行われたソフトバンクとのオープン戦(4日)では、この1・2番コンビがエンドランを決めてみせた。三回1死、鳥谷が中前打で出塁。続く上本の打席でエンドランのサインがでると、上本がきっちり一、二塁間を破り、一、三塁の絶好機をつくった。試合後の和田監督は「足を絡めた攻撃が昨年以上にできるかなと思う」と手応えを口にした。
指揮官は「基本的には(鳥谷を)1番でいこうと思う」と話しており、よほどのことがない限り、開幕は「1番・鳥谷」となるのだろう。だが、これに少し首をかしげるのはセ他球団スコアラーだ。
「確かに鳥谷は出塁率は高く、器用な選手。1番というのは考えられるし、怖さもあります。ただ、こちらとしては1番上本、2番大和の方がしつこいバッティングをされそうで…。どちらが嫌かといえば1番上本、2番大和の並びの方が嫌ですね」
鳥谷は昨季の開幕戦でも1番に座ったが、けがをした西岡剛内野手(30)の長期離脱の影響でその後は3番に座り、チームはリーグ2位、クライマックスシリーズを勝ち抜いて、日本シリーズへ進出した。