《zak女の雄叫び お題は「卒業」》チュニジアのテロ取材をめぐる朝日の“怒声”騒動は、同じ新聞記者として恥ずかしい (1/2ページ)

2015.03.26

 チュニジアの首都チュニスで発生した、国立バルドー博物館襲撃事件。日本人にも犠牲者が出るなどテロの脅威をより身近に感じることになった痛ましい事件だったが、さらに同じ新聞記者として恥ずかしい出来事もあった。

 報道でご存じの方も多いと思うが、負傷し、チュニスのシャルル・ニコル病院に入院中の陸上自衛隊3等陸佐の結城法子さん(35)の手記の件だ。結城さんは手記の中で、朝日新聞記者と日本大使館員の取材をめぐるやりとりについて触れているが、「『取材をさせてください。あなたに断る権利はない』と日本語で怒鳴っている声が聞こえ、ショックでした」と記している。

 これについて朝日新聞は、朝日新聞デジタルのホームページ(HP)に「取材の経緯、説明します」と題した見解を掲載し、「記者には大声を出したつもりはありませんでしたが、手記で記されていることを重く受け止め、結城さんにおわびします」と謝罪している。手記の内容は概ね事実だったのだろうと分かる。

 しかし自戒の念を込めて言うが、残念ながらこのように報道の「自由」を「権利」と勘違いする記者は、決して少なくないように感じている。実は私自身も記者として駆け出しのころ、一冊の「卒業アルバム」を巡ってこの大きな“勘違い”をした記者を間近に見ることがあった。それによって、私はこの手の“勘違い”がいかに恥ずかしいか気付くことができたが、それはそれはひどい勘違いだった。

 いまから数年前、東北地方のとある都市で早朝に大きな火災が起きた。ストーブから引火した火はあっという間に大きくなり、木造住宅が全焼した。この火災で住宅内で寝ていた親子4人が死亡し、被害者の中には高校生の男子も含まれていた。

 こうした事件(この場合は事故だが)が起きたとき、報道機関はこの被害者の名前や年齢とともに、顔写真も報道する。これは事件や事故を風化させないために、そしていかに身近で発生したことなのか知ってもらいたいなど理由はいくつかある。しかし、名前や年齢と違って顔写真は特別な場合を除いて警察からは発表されないので、各社の記者が関係者に取材して生前の顔写真を探す。実はこれは、駆け出しの事件記者にとって重要で、難しい仕事の一つだ。

 

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