理由をたずねると、「現行法の枠組みを超えた発想ができないからだ」といいます。政治家は世の中をよりよくするために新法を作る立場ですが、弁護士出身は現行の法理にこだわり、大局を見失いがちだ−という解説でした。
その是非はおいておくとして、では、政治家に最も向いているのはどんな職業についていた人なのでしょうか。
くだんの政界関係者に聞くと、返ってきた答えはなんと「新聞記者」。
正直、のけぞりました。念頭においているのはジャーナリスト出身の首相経験者、石橋湛山なのかもしれません。
しかし、つらつらと日々の業務を振り返っても、記者出身の政治家を思い浮かべてみても、「最も」どころか、向いている職業としても同意しにくいところです。ちなみに、この解説をした政界関係者は政党機関紙の記者出身でしたが…。(S)
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国会を取材。岐阜出張の際、大野伴睦像と記念撮影したことがある。
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【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「士」です。