イケメンたちに見守られてのびのびと活躍するあさがうらやましい限り。いいなあ、かっこいいなあと、朝食のパンをかじりながら、何度もテレビ画面に向かってひとりごとを言っている。気味悪がっている夫の視線を感じるが、それはあえて無視だ。
そんなすてきな朝のひとときを提供してくれている五代友厚だが、ドラマの話が出るまで、大阪に住んでいながら広岡浅子同様、その存在を知らなかった。インターネットで検索してみると、本人の画像は切れ長の目で、フジオカさん同様、なかなかの男前だった。大阪商工会議所の基礎を築き、大学や鉄道事業にも貢献、本人いわく「瓦解(がかい)しそう」だった大阪経済を立て直した五代さんの経歴を知るにつけ、感謝の気持ちが起きてくる。
五代友厚の登場に沸いているのは女性視聴者だけではないようだ。存在が話題になり、大阪の魅力発掘に躍起になっている観光関係者も喜んでいる。今年は偶然にも五代友厚の死後130年。大阪にとってまさに救世主の再来、ということになるのだろうか。
朝ドラ効果がどこまで波及するか。記者としては、そこにも興味をひかれている。(U)
◇
いまだに「若手」に数えられるアラフォー記者。
◇
【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「士」です。