くすぶる家本主審の微妙PK判定 大舞台でなぜ…身内からも疑問の声 2度の“出場停止処分”

 
家本主審(中央、こちら向き)のPKの判定に鹿島イレブンは激怒=11月29日

 微妙なPK判定の波紋が拡大している。11月29日の「明治安田生命 2016Jリーグチャンピオンシップ」(CS)決勝・第1戦(鹿島-浦和)で、後半12分に家本政明主審(43)が下した判定のことだ。

 浦和FW興梠がペナルティーエリア内で、鹿島DF西に倒されたとしてPKの判定。浦和MF阿部が決め、これが両軍合わせて唯一の得点に終わり、浦和が先勝した。

 西は「足もかかっていないし、手も使っていない」と試合後不満いっぱい。鹿島サイドでは他にも、「鹿島に不利なジャッジが多かった」(FW土居)、「(すぐにファウルをとられ)バチバチやり合えなかった」(DF昌子)などと怒りの声が渦巻いていた。

 試合を視察したハリルホジッチ監督は「日本代表でもPKには悪い思い出がある。家に帰ってVTRで確認してみる」と微妙な物言いだった。

 家本主審はJリーグ屈指の有名審判だ。2005年からプロの審判として日本サッカー協会と契約。ただ、不可解なジャッジで06年に1カ月、08年には無期限の担当割り当て停止になった。選手でいうと「出場停止処分」に当たる。

 日本協会内では「若くて優秀な主審がたくさんいるのに」(関係者)と、身内からもCS決勝の大舞台で家本主審を担当させたことに疑問の声があがっている。

 家本主審はJ2京都の職員からプロ審判に転身。「年俸1500万円以上が保証され、専属のフィジカルコーチがいて、完璧なトレーニングメニューを作ってもらっている」(別の協会関係者)という恵まれた環境を与えられている。

 日本協会には25万人以上が審判として登録しており年々増加。その頂点にわずか10人のプロ審判がいる。そんな中、家本主審はフェイスブックで1000人以上と繋がり、その中には浦和MF柏木の名前もある。「フェイスブックをやること自体は責められないが、いらぬ勘ぐりをされるのはよくない」(協会関係者)と頭を抱えるばかりだ。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)