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【高須克弥 Yes!高須のこれはNo!だぜ】李登輝元総統の望み通り「日本と台湾はよい友人関係続けるべき」

7月末に亡くなった台湾の元総統、李登輝さんは、「台湾民主化の父」と呼ばれた偉大な人だ。ボクも一度お会いして、いろいろとお話をしたいと望んでいたが実現できなかった。残念だよ。

昨年、チャンスはあったんだ。5月にお会いできるプランが出てきて現地にも行ったんだけど、李登輝さんの体調がすぐれず実現しなかった。

ただ、関係者の人がボクに李登輝さんからだというお土産を渡してくれてね。ボクも「また今度伺います」というメッセージを託していたら、今年になってこの新型コロナウイルス禍だ。プランが全ったく作れず、結局は一言もお話を聞くことなくお別れになってしまった。

なぜ李登輝さんとお会いしたかったかというと、今の日本人よりも日本人らしい人だと思っていたからだ。彼は日本統治時代の台湾で生きてきた人で、伝記とかいろんな本を読んでみても、ボクの考えとぴったり一緒。それに日本語で対話できる。彼のお兄さんは日本兵として先の大戦で戦死したので、実際に靖国神社に参拝したこともあるくらいだ。

ただ日本と台湾の関係は、田中角栄政権時代からややこしくなっていた。日中平和友好条約が結ばれるなど中国との国交が正常化した一方で、台湾とのつながりがなくなってしまったからだ。

李登輝さんが台湾総統を退任した後の2001年に、持病の心臓病治療の目的で訪日を希望したことがあった。ところが日本側でこれを拒否する動きがあった。当然ながら、中国から入国をさせるなという圧力があったのだろう。

結局、人道的な措置としてビザの発給は許可された。森喜朗政権の時だね。当時の森首相は「人命を大切にする」ということで訪日を許可したんだ。かつて「人命は地球よりも重い」と語った政治家もいたけど、政治的要素を排除した筋の通し方となった。

台湾の人たちは「日本の友達」であり続けてくれている。東日本大震災が発生したときはいち早く支援に乗り出してくれた。だからボクも台湾に何かあったときは助けるようにしているし、著書「炎上上等」の印税も全額、台湾地震の支援に寄付するようにしたんだ。

中国には台湾を抑え込んで、海洋国家として強化したいという野望がある。台湾の次に狙われるのは沖縄だ。その中国の野望に対抗するためにも、日本と台湾は李登輝さんが望んでいた通り、これからもよい友人関係を続けていくべきだと思うね。合掌。

■高須克弥(たかす・かつや) 美容外科医で医学博士。美容外科「高須クリニック」院長。愛知県出身。日本に「脂肪吸引手術」を普及させた先駆者で、「Yes、高須クリニック」のCMフレーズでもおなじみ。芸能界、財界、政界と幅広い人脈を持つ。「大炎上」(扶桑社新書)、「全身美容外科医」(講談社+α新書)など著書多数。

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