犯罪ドラマレベルの推理であるが、この状況から推測すると突発的な殺害ではなく、被害者への強い怨恨(えんこん)から「拷問」のようなことが行われた可能性もある。周辺関係者からトラブルの内容なども県警はつかんでいるようなので、比較的早い段階で事件の真相は解明されるだろう。
しかし、この事件はまれに見るほどに荒っぽく、ずさんな部分が見え隠れする。決して高い計画性や用意周到なようなものが見当たらず、まるでメキシコの麻薬組織などが行う抗争事件のようだ。
この手の怨恨事件は日本の警察は得意とするところで、人間関係や通信記録などからあぶり出されるのは時間の問題で、容疑者は捜査の手が伸びるとは感じなかったのだろうか。
凶行は行われた。ドラマや映画や小説ではない。本当に生きている人間同士の限界領域でのやり取りだ。被害者と犯人との間に、どんな会話や時間が流れたのかと考えるだけで息が詰まる。
だが、被害者と容疑者との間には、何らかの関係性があると報道されている。それがどんなモノなのかは推測の域を出ないが、そこらの小説よりも、はるかに深く恐ろしい物語が隠されているのだろう。