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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】病気より怖いお金の心配 「厳しい説法」を説くコロナ分科会の先生方は明日の飯の心配をしたことがあるのか

コロナ禍に対しては、自分なりの衛生管理を努めるだけで、心の深い部分では「風まかせ」でいる。個人がどれだけ気をもんでも、「お祈り」程度だ。

私たちのような生業の者が、そんな姿勢では許されないとお叱りを受けそうではあるが、先進的な対応をしているような欧米などの結果を見ていても、難しい結果しか出ていない。

議院内閣制の元祖で、高度な政治システムと評されるイギリスでも、大規模なロックダウンが繰り返されている。

逆に急進的な社会通念を標榜(ひょうぼう)しているスウェーデンでさえもブレブレだ。初期段階から「集団免疫」を目指していたはずなのに、首相が同国初のロックダウンを実施する可能性があると述べている。

ヨーロッパの「ツートップ」がこのありさまだ。私のような極東の役者風情に何ができよう。

そんな状況において、かねて「デタラメ」な政治やシステムがまかり通っている日本と運命をともにしているのだから、もはや言うまでもない。

この日本の社会システムはピンからキリまで、無駄な道路工事から尖閣諸島の問題まで「デタラメ」のオンパレードだ。

しかし、それを許してしまっているのは、結局は、ちゃんと選挙に行かない私たちの責任でもある。逆立ちして泣きわめいても仕方がない。

実際に2020年度の自殺者は大幅に増え、私が住む、人身事故の多さで有名なJR中央線においても、不幸な報道が後を絶たない。

電車に飛び込んで死ぬような、激しく追い込まれた気持ちを想像するだけで胸が痛くなる。

八つ当たりかもしれないが、分科会や医師会などの先生方の「厳しい説法」を聞いていると、どうしても納得できない気持ちになる。

あの先生方の言っていることは、本当に正しいのだろうか。お勉強の延長で数字合戦を見ているだけで、市井の人間の心の生き死にを考えているのだろうか。

お金の心配は「病気」より怖いものである。ウイルスうんぬんの前に、本末転倒で気持ちが死んでしまいそうになる。

かなり「うがった見方」になってしまうが、彼らは相当な良家のエリートで、社会のトップ中のトップだ。明日の飯の心配をしたことなど、人生において一度もないだろう。

ましてや、来月の家賃やローンが払えなくなる気持ちが理解できるはずもない。

マスメディアも表面的な受けに踊らされて「恐怖報道」を続けているが、結局はブーメランで、世の中が冷え込んだら広告収入が減るだけ。不思議な限りである。

実際に某マスメディアに勤める同級生いわく、ボーナスが激減し、元タレントの美人妻も不安を隠せないという。

新車に買い替える予定だったBMWも、車検を通して、あと2年は乗ることにしたという。

16歳のまな娘を、数十万円の月謝が必要なインターナショナルスクールに通わせているが、その学費だけは死守する、と安酒を飲みながらつぶやいていた。

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。主な出演番組は『アウト×デラックス』(フジテレビ系)など。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も随時更新中。公開中の映画『めぐみへの誓い』で拉致の実行犯役を演じている。4月10~18日に東京・日本青年館ホール、5月2~5日に大阪・COOL JAPANPARK OSAKA WWホールで上演される舞台『BACK TO THE MEMORIES』に出演。

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