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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】昭和脳では理解できないユーチューバー 芸能界はますます「ジャングル化」

ファンである15歳の少女にわいせつ画像をネットで送らせた疑いで、元超人気ユーチューバーのワタナベマホトこと渡辺摩萌峡容疑者(28)が、児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。彼は超人気アイドルグループである欅坂46の元メンバーである女性と婚約していて、彼女の妊娠も発表していた。

さらに渡辺容疑者が逮捕されるのは今回で2度目だという。2019年には同居女性への傷害容疑で逮捕されている。つまり、なかなかの「優等生」ぶりだ。

まだ容疑段階の話ではあるが、「昭和脳」な私には到底理解できない事件である。また同時に「令和」を象徴するようなゲスな匂いのする事件だった。

若いときのオスはクダラナイことで頭がいっぱいになってしまうものだ。私自身も20代の頃はクダラナイことばかり考えていた。また私の周りにも似たようにクダラナイ連中がウヨウヨしていた。だから「わいせつ」に負けそうになる気持ちだけは理解できる。

だが、しかしである。そんな私でも昭和の時代に、女性に裸を見せろと「手紙」を出すようなことは思いも付かなかった。

その理由は簡単だ、その「手紙」自体が決定的な犯罪の証拠であり、自分から相手に弱みを渡すことでもある。「こんな手紙が送られてきました」と相手側が騒ぎ出すリスクを考慮しなかったのだろうか。極端な言い方になるが、犯罪としてもかなりレベルの低い部類である。昭和の不良でも予見できる話である。

こんな「優等生」が、チャンネル登録者数が200万人を超える人気ユーチューバーで、年収1億円オーバーだったという。ネットの世界は「昭和脳」にはますます理解不能だ。

だがその手のレベルのスキャンダルが起きてしまう構図も、あながち理解できないわけではない。ユーチューバーというのは、そのセンスが視聴者やファンとダイレクトにつながることで、ルール無用の筋の悪い者に対しても天文学的な広告料が発生する。筋道を大事にする昭和的な芸能界とはまったくシステムが異なっている。

とくに一番異なっているのは、芸能事務所という「監督機関」がないことだ。突発的な才能には願ってもないことかもしれないが、同時に暴走にもつながる。

昨今、大手芸能事務所を辞めて独立する芸能人が増えている。彼らにおいても、YouTubeという存在は大きいはずだ。

だが大本であるYouTubeを運営しているグーグル社の社是は解放感に満ちているが、すべてがうまくいくとは思えない。自由気ままな空気で開く才能と、逆に監督的な存在が必要な才能というのがある。

昨今の芸能界の「表層」で一番大きな出来事は、芸能パワーゲームとは無関係で始まった、フワちゃん(27)のブレークだろう。これは昭和的なパワーゲームが壊れ始めていることを如実に物語っている。

芸能界、あと5年もしたら、すべてはジャングル化していく。私たちも武装しなくてはならないようだ。令和の危険動物には負けたくない。

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。主な出演番組は『アウト×デラックス』(フジテレビ系)など。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も随時更新中。公開中の映画『めぐみへの誓い』で拉致の実行犯役を演じている。4月10~18日に東京・日本青年館ホール、5月2~5日に大阪・COOL JAPANPARK OSAKA WWホールで上演される舞台『BACK TO THE MEMORIES』に出演。

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