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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】昭和引きずる「バブル世代」はギラギラしていて滑稽 明治男の再来「Z世代」が抱く違和感

私たちアラフィフは“バブル世代”などとちゃかされることが多いが、その正確な定義は、バブル景気が始まった1986年後半から91年2月までの間に就職活動をした世代だという。

私はまともな就職活動をしていないが、映画『首都高速トライアル』でデビューしたのは88年。今思うと、若いというのに映画やテレビのギャラが昨今と比べると結構な額であった。

そんな「おもひで話」はさて置き、現在25歳から34歳あたりの世代を「ミレニアル世代」と呼び、さらに現在16~24歳あたりを「Z世代」と呼ぶらしい。

「ミレニアル世代」は人格形成に影響するであろう多感な時期が2000年より前。その時期はまだ日本も好景気を微妙に引きずっていて、大きな社会変化もなかった。

だが「Z世代」というのはリーマンショックに始まり、東日本大震災から放射能の恐怖、そしてコロナ禍という総仕上げである。

私たち世代も冷戦という見えない恐怖はあったが、現在のようにリアルな出来事として、「人類滅亡レベル」の事件が青春時代に起きてはいない。

当然、社会に対する不信感は大きいはずだ。奥底では、世の中なんてあっという間にむちゃくちゃになる、という前提で生きているのかもしれない。

そのせいなのか、よくいわれる両者の代表的な違いは、「ミレニアル世代」でも倹約傾向が強いが、「Z世代」はさらに消費などに慎重だ。

また「Z世代」は物心のついたときからスマホがあり、行動すべてにスマホやSNSが関わっているという。

確かに23歳になる私の娘も、私がその年代だった頃に比べて圧倒的に物欲がなく、出世欲を丸出しにすることもない。

だから「Z世代」からすると、まだ昭和を引きずっているような私たち世代が、異様にギラギラしていて滑稽だという。

私は「明治男」という言葉を思い出した。私たちバブル世代とはまるで違う昔の乱世を知っていて、人がたくさん殺されたりするような話を笑いながらする祖父が怖かった。彼らとは絶対に価値観を共有することは無理だと直感した。

おそらく「Z世代」は私たち世代に対して、似たような違和感を覚えているのだろう。

昭和感覚で心配することはない。泣いても笑っても、時代は列車のように走り続ける。彼らは彼らで、時代に対応しながら何かを作っていくはずだ。だから無理に理解してまで関わることもない。

気の早い話で、ポスト「Z世代」は「アルファ世代」と名付けられていて、その世代はSNSを超え、AIこと人工知能との共生だという。

「SNS疲れ」などという言葉があるが、「AI疲れ」などという言葉が使われるはずだ。もう訳が分からない。

気がつくと、好きなことができる時間も先が見えてきた。だから、こっちはこっちで好きにやらせてもらう。

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。『すばる』で小説『女優』を連載中(全3回)。公開中の映画『めぐみへの誓い』で拉致の実行犯役を演じている。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。

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