この大会では地球温暖化対策なども踏まえ、持続可能な生活を目指し、コロナからの復興も果たそうと工夫を重ねてきた。金銀銅のメダルは、全国各地から集めた使用済み携帯電話などをリサイクルしてつくった。メダリストの表彰台には、使用済みプラスチックを再生利用している。
国立競技場で点火した聖火は、水素で燃やしている。競技会場周辺などの道路は、路面温度の上昇を抑える効果がある「遮熱性舗装」を施した。こうした新技術は、いずれ世界中に東京のレガシーとして広がることだろう。
東京を「持続可能な都市」として世界へ発信し続けたい。(東京都知事・小池百合子、次回は9月3日に掲載予定)