稲葉監督の後任に工藤監督が急浮上 侍ジャパン次期指揮官の動きが加速 “本命”高橋由伸氏は「外堀埋める流れに抵抗」 1/1ページ

東京五輪で金メダルを獲得した野球日本代表の稲葉篤紀監督(49)が16日、初戦の舞台となった福島県営あづま球場で内堀福島県知事を表敬訪問した。稲葉監督は任期の9月限りで退任を表明しており、水面下では日の丸の次期指揮官を巡る動きが加速。人選には侍ビジネスを主導する読売新聞グループとのつながりが重要視され、最有力候補としてソフトバンク・工藤公康監督(58)が浮上している。(山戸英州)

夏の熱戦が幕を下ろしてからはや1カ月。劇的なサヨナラで初白星をつかんだ地に、再び足を踏み入れた稲葉監督は「遠い昔の感覚。懐かしいようにも感じた」としみじみ話した。福島とは今後も関わり続けたい意向をを示し、「何ができるか分からないが、ソフトボールと一緒にクリニックを開きたい。五輪メンバーが参加し、子供たちが憧れるイベントをやりたい」と構想を披露した。

代表指揮官としての契約は今月末までで、秋以降は次期監督にバトンタッチすることが決まっている。コロナ禍のためワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は2023年春に延期。24年のパリ五輪でも実施種目から外れているが、日本代表は従来通り“常設”の位置づけで、監督の空白期間もあまり長くならないよう後任を最終選考中だ。

人選のカギとなるのが侍ジャパンのチーム運営を担うNPBエンタープライズ。発足当初はおもにパ・リーグ球団の職員が出向の形で携わり、小久保前監督、稲葉監督と同リーグ出身者が続いた。だが、WBCの主催など代表興行で実績ある読売新聞グループが主導権を握るにつれて、「稲葉ジャパンは意思疎通などでやりづらさもあった。次の監督は(同グループの)巨人出身者が望ましい」との意見が大勢を占めていったという。

当初の大本命は前巨人監督の高橋由伸氏(46)とされたが、「巨人で監督に就任する際と同様、自分の意思とは無関係に情報が一人歩きし、外堀が埋められていく流れに抵抗があったようだ」(球界関係者)。代わりに名前が浮上してきたのが工藤監督だ。巨人を含めセ・パ各2球団で現役を過ごし、今季で監督就任7年目のソフトバンクでリーグ優勝3回、日本一5回。巨大戦力を率いた経験や、短期決戦の強さは折り紙付きだ。

球界関係者は「本音は巨人一筋の由伸に決まってほしいが、工藤さんでも異論は出ないだろう」とみる。工藤監督は2年契約最終年の今季、主力の相次ぐ故障が響いて自力優勝の目は消え、クライマックスシリーズ進出さえ危うい状況にある。

4連敗のチームは、16日の首位ロッテ戦(ペイペイドーム)も拙攻を繰り返し引き分け。2位オリックスが勝ったため、目前での優勝マジック点灯をかろうじて免れた。

まだ5年連続日本一への道筋は途絶えていないが、すでに球団側は工藤監督を契約満了で禅譲させる準備にぬかりなく、今季入閣した小久保ヘッドコーチや城島球団会長付特別アドバイザーが控える。工藤ホークスの終焉とともに、横滑りで工藤ジャパン誕生への号砲が鳴るのか。

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