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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】小室圭さん騒動、そもそも「不敬」なのは誰だ? 的外れな「長髪話」…メディアは一番大事な部分ごまかしている

私は天皇制や皇室に対して、歴史的にも感情的にも、はっきりとした敬意を持っている。それは日本人として生きることを選んだ意志に深く関わっている。

また、天照大神の子孫であるという「大前提」が、それを信じる信じないの話ではなく、天皇制の「あり方」として大好きだ。

なんて壮大な世界観なのだろう。それは、日本という世界の中でもまれな歴史をもつ国の、史実と神話を独特のバランスで溶け合わせた骨子のひとつだ。

こういうことをいうと、レフトサイドからは露骨に嫌な顔をされるが、キリスト教やイスラム教などのように、精神の奥底に「神」という存在感を強く押し込まれていないせいなのか、逆に、そういう「神聖」な存在感というものを欲しているのかもしれない。

それが近代的感覚からは不条理であろうとも、神聖、不可侵、かつタブーの領域が、東京駅の前に圧倒的な存在感で鎮座していることが大事だと思っている。

あの「門」の奥に「神様」に近い存在の方がおられると静かに思う感覚自体が大事なのだ。

そういう空気感を、日本が長く大事にしてきたことに大きな意味があり、リベラルな理屈で考えようとした瞬間に話自体が終わってしまう。

小室圭さんがニューヨークから帰国したとき、空港に集まった報道陣は300人以上だったという。飛行機から降りた小室さんに対するオールドメディアのコメントは、一様にして「長髪」うんぬんであった。

この的外れな「長髪話」に集約されるように、一連の小室さんの騒動は「筋」のいい話ではない。今回の騒動に込められた一番大事な部分をメディアは意図的にサボっているか、またはごまかしているように思えてならない。

小室さんの家族の経済問題や人間関係は、表に出ている話だけでも褒められたものではない。聞いているだけで腹立たしくなってしまう噂話もある。

だが、そんなことは微々たる問題で、そもそも皇室の方々が一般社会と人間的に交わっていれば、この手の醜聞は必然的に起きるであろう。

また、大切な税金が小室さんに使われるという「攻め方」をする声もあるが、税金の節約を気にするなら、あちこちに放置されている利権の塊を一掃すべきだ。

小室さん騒動で一番問題なのは、微々たる醜聞の事実関係ではなく、それを軽々しく扱うメディアや、芸能人スキャンダルと同列の好奇を向けてしまった私たちの「不敬」にあると思う。

この騒動を軽々しく語ること自体が、そもそも「不敬」極まりない。

だから、私は今回の小室さん騒動に対しても、眞子さまが強い決意で判断なさったのなら、諸々の問題解決は皇室と宮内庁の判断に任せておき、私たちは静かに見守るだけでいいと思っている。そこだけは、いよいよ昭和が遠くなろうとも、絶対にわきまえなければいけない。

それで、この話は終わりなのだ。

■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。YouTube公式チャンネル『大鶴義丹の他力本願』も更新中。

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