最新国防ファイル

ドイツ海軍艦艇が20年ぶり来日 フリゲート「バイエルン」 インド太平洋の平和が使命1/2ページ

ドイツ海軍フリゲート「バイエルン」 =5日、東京湾
ドイツ海軍フリゲート「バイエルン」 =5日、東京湾

11月5日、ドイツ海軍のフリゲート「バイエルン」が、東京都江東区にある東京国際クルーズターミナルに入港した。

ドイツ海軍艦艇の来日は、2002年6月28日、フリゲート「メクレンブルク・フォアポンメルン」と、同「ラインラント・プファルツ」が、東京・晴海埠頭(ふとう)に入港してから、約20年ぶりとなる。

ちなみに、2隻は当時、士官候補生を対象とした遠洋練習航海中だった。日本に立ち寄ったのは日韓共催「サッカーW杯」(5月31日~6月30日)があったからで、韓国・仁川(インチョン)にも入港している。入港中にドイツとブラジルによる決勝戦が行われ、ドイツは準優勝した。

今回の「バイエルン」入港の目的は、前回のような平和的メッセージを発するためではない。「インド太平洋地域の平和と安定」を目指し、関係諸国と連携を強化することにある。この平和と安定を脅かす存在こそが、中国である。

同じ目的で今年、英国やフランス、オランダなど、ヨーロッパ各国の海軍艦艇が多数来日した。ただ、ドイツはそれらとは一線を引き、明確な「中国包囲網」には加わらない姿勢も見せた。ドイツのアンゲラ・メルケル首相が、中国偏重ともいえる立場を取ってきたからだ。

ここにきて、ドイツは大きな方針転換を見せた。

それでも、今回の「バイエルン」は、「台湾海峡を通過しない」「中国にも親善訪問をする」といった懐柔策も示して、中国の顔色をうかがった。だが、結果的に中国側に寄港を拒否されてしまう。

中国外務省の趙立堅報道官は「軍事面を含むドイツとのパートナーシップを重視しているが、大国が南シナ海へと軍を派遣し、もめごとを引き起こしている」とのコメントを寄せており、問題は米国にあると言わんばかりだ。

20年前のドイツ艦隊は、中国・青島に入港している。あの頃と今のアジア太平洋地域が、まったく違う状況であることを再認識させられた。

zakスペシャル

ランキング

  1. 韓国の半導体“衰退危機” 素材・部品など日本頼みが致命的 経済成長率も日本下回る予測 生き残るには米中間「二股外交」か

  2. 息切れ、強い倦怠感、ブレイクフォグ「ワクチン後遺症」に苦しむ人たち

  3. 〝二刀流〟に挑む日テレ・桝アナ、40歳で大学研究員に転身の思い 「よりよい科学の伝え方についてもっと深く考えて…」 後輩・水卜アナもエール

  4. SNSを一斉削除、酒井法子に不穏な空気 「新事務所の立ち上げによる出直し」との報道も

  5. 日米、沖縄南方で異例の大規模共同訓練の狙いとは 中国や北朝鮮の軍事的覇権拡大の姿勢に警戒か 識者「演習が有事のテストになる」

  6. レコード人気じわり復活 生産10倍、デジタルと共存 「聴くための〝手間〟に魅力を感じる人が増えたのではないか」

  7. 池袋ホテル82歳男性刺殺事件 容疑者の女「路上で声掛けてホテルに行った」 「パパ活していた」との供述も

  8. 「重点措置」適用拡大、2年前から代わり映えしない対策…「日本は『ウィズコロナ』『ポストコロナ』のビジョンが希薄すぎる」 村中璃子氏が苦言

  9. 13場所ぶり3度目Vの御嶽海、母・マルガリータさんはツイッターでトレンド入り! 歓喜の場面が映し出されて…解説の北の富士勝昭氏「お母さんのファンです」

  10. 霜降り明星・せいやの物議を呼ぶ破局発言 3時のヒロイン福田との交際報道に事務所〝過剰反応〟でさらに波紋か