今からできる年金+10万円生活

好きなことを仕事にするのは簡単だが…稼ぐには“滑走路”の整備を1/2ページ

工房の井口さん 好きなことに投資し定年後に収穫
工房の井口さん 好きなことに投資し定年後に収穫

・年金受給を視野に月10万円の稼ぎを目標に独立

・好きなことを仕事にすればストレスはない

・好きなことで稼ぐなら投資や修業が必要

定年後、好きなことで継続的な収入を得られれば理想的だが、現実は厳しいと諦めがちだ。しかし、好きなことを仕事にして「年金+月額10万円以上」を実現した人もいる。

横浜市南区の高台にあるレンタル倉庫。ここには、ものづくりをしたい人のための工具や作業場所が用意され、多少の作業音を出してもかまわない環境が確保されている。その一角に「ダルシクラフト」という楽器工房がある。

工房長は井口敦さん(69)だ。井口さんは大手電機メーカーを早期退職し、外資系企業などを経て64歳で独立した。

実は筆者は以前、独立直後の井口さんに話を聞いている。イラン発祥の打弦楽器、ハンマーダルシマーや南米の竪琴、アルバなどの民族楽器の輸入販売や修理の仕事を始めてまもなくの頃だった。ニッチな商材だが、井口さんは「もうすぐ年金がいただける年齢なので月に10万円稼げればいいですよ」と笑っていた。

それから約4年たったが、事業はちゃんと継続している。月商を聞くと、50万円程度で推移しているらしい。そこからスペース代などが引かれるが、10万円以上の粗利益は堅そう。井口さんのライフデザイン通りだ。

コロナ禍では多少の制限を受けたが、大きなダメージはない。民族楽器の取り扱いや修理工房はニッチではあるが、民族楽器奏者にとってはありがたい存在なのだ。

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