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公的年金、株買い余力を温存中…米国債から資金シフトへ1/1ページ

公的年金を扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7~9月期に1兆8763億円もの収益を達成。さらに株買いの余力を温存しているようだ。

GPIFは国内と外国で株式、債券の保有比率を各25%とする目標値を設定している。9月末現在、国内株残高は25・03%と目標通りだが、株式市場では買い増し観測が流れている。

外資系証券の幹部が解説する。「注目は外国債券です。11月10日に発表された米国の消費者物価上昇率は6%を超えるインフレでした。米国では来年2~3回の政策金利引き上げが濃厚です。実際に利上げとなれば、ゼロ金利時代に発行された低利回りの米国債は売られ、GPIFなど米国債を大量に保有する投資家は含み損を抱える危険があります」

GPIFが米国株を売った資金の受け皿が日本株というわけだ。日本株の保有比率はGPIFの内規で最大33%まで許容されている。運用資産は194兆円なので買い余力は15・5兆円もある計算だ。米国の利上げ接近なら、GPIFの先回り買いが吉かも。

【2021年11月15日発行紙面から】

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