大阪府大阪狭山市のスーパーマーケットで、アクセルの踏み間違い事故が起きた。男性1人が死亡し、女性2人がけがをしたという。
報道された防犯カメラ動画を見ると、全速力でスーパーの前に突っ込んだ後に、再び全速力でバックして鉄柱に激突。再び全速力でスーパーの壁にぶつかるというものだった。
穏やかな郊外の街並み。その日常の風景が突如として恐怖に包まれる瞬間だった。
その車を運転していたのが89歳のドライバーだと聞いたとき、多くの方が、東京・東池袋の痛ましい事故を思い出したであろう。
つい先月、その飯塚幸三被告(90)が過失運転致死傷の罪で、禁錮5年の実刑判決が確定したばかりである。
運転していたマスク姿の高齢ドライバーの映像を見ると、近所のどこにでもいるような、おじいちゃんである。足の悪い妻を迎えに来て、路駐を注意された後に事故は起きたと報道されていた。
罪のない3人を巻き込んだ重い責任は言うまでもないが、同時に、どこにでもいるような普通の人が、突如として「極悪人」となってしまうという、何重もの不幸の連鎖だ。
実は私も高齢ドライバー問題に関わった経験がある。80歳代という以外の詳細は省くが、とにかく痛感したのは、この手の問題になるドライバーというのが、決まって「かくしゃく」とした年寄りであるということが、一番厄介なのだ。
程度の差はあるが、極端に認知や体の調子が悪かったりする場合は、本人も運転に恐怖を感じ、周りもその不調を理由に強く運転をやめさせることができる。
