テレビ用語の基礎知識

「海外取材」 程度の低い自慢が示す「粗末な報道レベル」 危険な取材はフリージャーナリスト任せ1/2ページ

この間、某局の「ジャーナリストとして名高い」キャスターが、「日本の放送局は腰が引けていてアフガニスタンを取材しない中、うちの特派員が取材に入った」と番組で自慢してました。確かに、アフガンに入った記者は大したものですし、現地の貧困についてのリポートは素晴らしかったと思います。

でも、なんだかそのキャスターの物言いに僕は釈然としませんでした。一言で言うと「偉そうなこと言うなよ」と思ったわけです。じゃあ、その局は今後、命の危険がかなりあっても紛争地域に「局員が死んでもいいから」どんどん派遣するのでしょうか? そうは思えません。

これまで、どこの局も局員は安全な場所にいて、危険な取材はフリージャーナリスト任せ。彼らがそれこそ命懸けで、時には命を落として撮影した映像を安く買いたたいてきました。そのことをどう考えているのでしょう。

ここで正直に告白しておきますが、僕はテレビの報道番組に長年携わってきて、危険な取材をしたこともわずかながらあります。でも、もう自分の命を懸けてまで危険な地域に行って取材はしないと思います。大切な守るべき人たちもいますし、命が惜しいです。僕はその程度のヘナチョコです。だから自分のことをジャーナリストと名乗ったことはありません。あくまで単なる「テレビマン」です。

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