内田浩司のまくり語り

GIの決勝で兄弟ラインが誕生しそう。楽しみな吉田ブラザーズ1/1ページ

内田浩司氏
内田浩司氏

競輪祭の前検日コラムでは『吉田拓矢(茨城107期)の初タイトルも十分ある』と書いたが、同期生の息子のGI初優勝には熱くなった。しかし、準決勝の走りは平原康多がついていながら3着を取りにいったのはスッキリしなかった。それについては本人も反省していたが、救いは「拓矢が乗ってくれてよかった」と彼をねぎらった平原の言葉。本心から出た発言だろうが、超一流は器も大きい。グランプリを見据えて含みもあるだろうが、この言葉で楽になった拓矢はレース中に最後まで無駄脚を使わず落ち着いてチャンスを待っていた。

獲る選手ってのはこの辺の〝胆力〟もあるんだよな。それに強烈な逃げを打った同期・新山響平とのゴール勝負も見ごたえ十分だったし、いい決勝だった。

ところで拓矢の父・哲也(茨城51期、引退)は大成こそしなかったが、競輪学校の模擬レースでは豪快な先行まくりで43勝をあげた強い生徒だった。ただ、哲也はかなりのオヤジ顔。18歳の彼を初めて見た時は思わず「父兄がおる?」と思った。

10年前に小倉で哲也と戸辺英雄(茨城51期、引退)と3人で飲んだ。哲也の顔がやっと年齢に追い付いたなと思った(笑)。

それから10月にS級特進した弟・有希(茨城119期)がこれまた大器。走りが親父に似ている。圧倒的な先行力で現在2場所連続完全優勝とは…近い将来、GIの決勝で兄弟ラインが誕生しそうだ。

戸辺英雄に言った。「同期の息子が勝ってくれたけど、本来51期はお前がGI優勝しとかないかん。7回も表彰台に立って1回も真ん中に立ってないてどういうこっちゃ?」オレは笑いながらツッコミを入れた。

別府ナイター最終日のS級決勝12Rは町田vs犬伏の先行対決! 先輩(年齢は犬伏が上)として町田は主導権取りに意地でも負けられない。

番手・山田英が抜け出し山田久が迫る山田車券。〔1〕↔〔7〕-〔2〕〔5〕〔6〕。

(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から〝鬼軍曹〟として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

zakスペシャル

ランキング

  1. なぜポテトはSのままなのか 日本の港がコンテナ船にスルーされる現実も

  2. 【スポーツ随想】鉄人・玉鷲が金星も素直に喜べぬ大相撲の〝お寒い現状〟 朝乃山再浮上のころには横綱、大関不在⁉

  3. 対中非難決議、五輪前に出せるのか? 茂木氏「今国会で成立できる」と言及も… 石平氏「日本の人権感覚が問われる」

  4. 感染過去最多も「緊急事態宣言」〝回避可能〟 医療関係者見解「治療薬に効果」「医療逼迫ないかも」 「第6波」で1都12県に「重点措置」

  5. 【サクラと星条旗】カルロス・ゴーン事件から3年…日本に〝幽閉〟された元側近 孫にも会えず、米国では「日本でビジネスするなら気をつけろ」、釈放求める声も 3月3日判決

  6. 【日本の解き方】不安な政府のオミクロン対策…「柔軟な対応」強調するが、先読まず場当たり対応目立つ 菅政権より仕事をしていない

  7. 【突破する日本】「台湾有事」でロシアは中国を支持する 有事の際には尖閣諸島も巻き込まれるため人ごとではない 日本の備えは不十分

  8. 消えぬハッキング疑惑、中国習政権に各国〝総スカン〟 北京五輪開幕前に欧米は個人用スマホ持ち込み手控え 識者「帰国後の使用継続は危険」

  9. 【経営者目線】ワタミ「天才のり弁」で2600億円市場をとりにいく!! 東京都の飲食店が今いちばん苦しい状況

  10. オミクロン株、日本はいつピークアウトする? 11都県に「蔓延防止等重点措置」検討 英・南アは感染者数が1カ月で急減