箱根駅伝外伝~東洋大元監督・佐藤尚が語る~

(4)「不祥事を乗り越えて出場が決まった夜、柏原は目を輝かせた」1/2ページ

5区山登り 歯を食いしばって力走する東洋大・柏原竜二 (この時点では4位でした) =箱根町・大平台温泉前
5区山登り 歯を食いしばって力走する東洋大・柏原竜二 (この時点では4位でした) =箱根町・大平台温泉前
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2008年12月を迎え、東洋大は年明けの「第85回箱根駅伝」に向けて順調に調整を続けていた。

この年1月の箱根で優勝した駒大は全日本駅伝でも勝利していた。箱根の往路を制した早大も16年ぶりの総合優勝に照準を合わせていた。東洋大もまた、4年の大西兄弟を中心にまとまり、出雲駅伝4位、全日本駅伝5位と十分に対抗できる状況だった。

「箱根1位、2位だった駒澤さんと早稲田さんに何かあれば、総合2位まであると思っていましたよ。『東洋大として史上最高の成績を残すチャンスだから、士気を上げるためにも優勝宣言しましょう』と川嶋監督に進言したぐらい(笑)。旭化成からの出向の形で指導していた監督にとっても契約の最終年だったので、集大成とも言えるぐらいのいいチームでした」(佐藤)

しかし、思わぬ出来事が起きる。部員の不祥事で箱根出場が危ぶまれてしまう。

「学校側がすぐに対応してくれて関係各所に謝罪に走るも、厳しいムードでした。当然ですが、合宿所にも苦情の電話が殺到し対応しました。今よりも団体責任という風潮が強い時代でしたからね。その夜から毎晩、20時に合宿所に集まりミーティングをしました。無期限の全体練習自粛で戸惑う選手たちへの状況説明もありましたが、気持ちを切らせたくない思いもあり、授業にもしっかりと行かせて、『多くの方々ががんばってくれている。結論が出るまでは各自でできる準備をしよう』と伝えていました」(佐藤)

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