ゴルフわすれな草

木下稜介(19) 首位独走の中で立ちはだかったピンチ 初優勝の重圧ねじ伏せるプラス思考 「皆、僕を応援してくれている」1/1ページ

スタート1番ホールのティーショットを曲げてしまい、フェアウエー右林に打ち込んだ。幸運にもボール前方が開けていたことから、寄せワンのパーでしのげた。

コロナ禍によってシーズン初の有観客試合となった今年6月の日本ゴルフツアー選手権。その最終日。木下稜介は2位に4打差をつけ、単独首位で発進したのだった。「ナイスパー!」。ギャラリーの声援と拍手を背に受けながら2番パー5のティーへと向かう。大勢のギャラリーに見守られながらのプレーは、心地よかった。

初優勝の重圧を感じて前夜の眠りは浅く、最初の1打目もプレッシャーによるミスショットだったように感じた。だが、2打目のリカバリーショット以降は、いつもどおりのリズムで打てた。ボギー発進は避けられて、差を縮められずに済んだ。


「頑張れ! 木下」の声もうれしかったし、有り難かった。「さぁ、これからだね。本当の勝負は」。帯同プロキャディーの清家充宏はドライバーを手渡しながら、木下の顔色をうかがった。普段の柔和さが漂っていた。

6番パー5では3打目のアプローチショットをピン側30センチに絡め、3つ目のバーディーパットを決める。これで2位と6打差に広げ、サンデーバックナインに入ったが、10番パー4ホールで試練が待ち受けていた。

ピンまで残り221ヤードの2打目。フェアウエーからのショットながら4番アイアンで放った1打は右にプッシュアウトし、グリーン右サイドのラフにつかまってしまう。3打目の寄せもミスし、4打目のアプローチショットは2メートルもショートさせた。ダブルボギーのピンチ。それでもこれを何とかしのいだ木下に声援が飛ぶ。「ギャラリーもボランティアスタッフも皆、僕を応援してくれているように思えて、それが力になりました」。木下には初優勝の重圧をねじ伏せるほどのプラス思考が働いていたのだった。(文中敬称略/つづく)

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