歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡

中森明菜、曲・詞ともにコンペ形式 作家にとって非常に低い採用率2/2ページ

「明菜ちゃんの作品というのは、実はたくさんの作家に曲を依頼しているのです。そこで集まった中から4~5曲をピックアップして、まずオケを作り上げるわけです。で、そこでいよいよ詞のコンペに入るのです。実は『SAND BEIGE―砂漠へ―』のカップリング曲で『椿姫ジュリアーナ』(曲は佐藤隆)を提供しました。この作品について最近になって明菜ちゃんのボーカルを開花させた1曲だと評価するコメントが新聞に書かれていたんです。まさか25年もたって、驚きましたね。当時のことを思い出しましたが、作品に古いも新しいもないということでしょう。改めて実感しました。今さらながら思うのは、作家にとって明菜ちゃんの作品は選ばれる確率が非常に低かったように記憶しています」

松本は86年5月26日発売の『ジプシー・クイーン』を手掛けた。同曲は6月9日付のオリコン・シングルチャートで1位に輝き、86年の年間チャートでも2位の『DESIRE―情熱―』に続いて7位にランクされた。

「国安わたる君の曲でしたが、彼とはそれまでにも何曲か組んだことがあったので、肩に力が入らずに作ることができたと思います。作家として明菜ちゃんの作品を手がけるというのは一つのステータスにもなっていましたね。歌唱力はもちろんですが、表現力もありますから作品を大きく広げてくれたのです」

ところが、この『ジプシー・クイーン』には当時、思いがけない出来事(トラブル)が降りかかっていた―。 =敬称略 (芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

■中森明菜(なかもり・あきな) 1965年7月13日生まれ、東京都出身。81年、日本テレビ系のオーディション番組『スター誕生!』で合格し、82年5月1日、シングル『スローモーション』でデビュー。『少女A』『禁区』『北ウイング』『飾りじゃないのよ涙は』『DESIRE―情熱―』などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦には8回出場。85、86年には2年連続で日本レコード大賞を受賞している。

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