桂春蝶の蝶々発止。

2年ぶりの「営業」見守ってくれた⁉渋沢栄一さん 古典落語の名作「死神」を演じてみた1/2ページ

東京・大手町にある渋沢栄一像
東京・大手町にある渋沢栄一像

先日、ある地方の商工会議所の忘年会に呼んでいただき、「乾杯前までの1時間、落語を演ってほしい」と頼まれました。料亭の大広間で、午後6時スタートのお座敷芸。大体、噺家はそういう場所では、とにかく笑っていただける軽いネタを選択するものです。

でも、私は「今回はちょっと違うのではないか」と思ったんです。

この日は思いがございました。実は、コロナ禍に入ってから、大きい団体の「営業」が何と2年ぶりだったのです。

「じゃあ、お前はこの2年、どんな風に生きてきたのか」と思われるでしょう。私はすべて「自主公演」でしのいできたのです。ねっ、すごいでしょ?(笑)

とにかく、この日ばかりは商工会議所さんに呼んでいただいたことに「感謝」し、「意味」を持たせたかったのです。さて、それはどんなものだったか。

最近、実家の本棚を整理していて、昭和4(1929)年に発刊された『落語全集』という本を手にしました。その前書きを書いていたのが、今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公、「日本資本主義の父」と呼ばれ、東京商工会議所を創立した渋沢栄一さんだったんです。

渋沢さんが亡くなったのは同6(31)年ですので、実業家として大成功した後、晩年の文章でした。そこに書いてあったのは、ざっと言うとこんなことです。

「最近の社交界では、ただ飲食をしておしゃべりするだけで終わるという無味無臭なものが多い。私たちが現役の頃は、必ず落語家や講談師を呼んでその話芸を味わい、心を豊かにしてから交流を深めたものだ。そういった機会が少なくなって私は憂えている…」

いやー、私たちにとっては、渋沢さんはとってもナイスなアシストをしてくださっていたわけです(笑)。

zakスペシャル

ランキング

  1. 現場は〝悲鳴〟ワクチン追加接種遅れ 対象者のわずか16%…国の初動や情報の遅れ 「岸田政権の失策、感染拡大する一方」八幡和郎氏

  2. “東証大暴落”100兆円吹っ飛ぶ 新興市場はリーマン・ショック超える惨状に 冷淡「岸田ショック」に怨嗟の声、悲鳴に耳は傾けないのか

  3. 27年の歴史に幕、NHK「ガッテン!」で気になる小野文惠アナの去就 25年間の東京勤務に不満の声も…紅白に続く〝若返り〟策か

  4. 【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】岸田首相は慰安婦問題から何を学んだのか? 韓国の主張を完全論破すべし! 佐渡金山を堂々とユネスコに推薦せよ

  5. 【これだけは押さえておきたい鎌倉殿の13人】源頼朝(大泉洋) 政子を魅了し、亀を妾に 〝ガッキーを泣かせる〟困った女癖

  6. 【有本香の以読制毒】岸田首相の「適切な蛮勇」に期待 弱腰の米国、さらに増長する中国・ロシア 「ウクライナ侵攻」を止められるのは日本だけか

  7. 【最新国防ファイル】きな臭いアジア情勢で深化する陸自と米軍の絆 「空挺降下訓練」の拡大でさらに拍車

  8. 日テレ・尾崎アナ、トレーニングで体幹ガッチリ! シェイプアップでぽっちゃり卒業、ふらふらもしません

  9. 【プロ野球実況中継】DeNA移籍の大田、ハマスタで新たなヒーローになれ! 打つだけでなく守備力と走力も魅力、30歳でも身体のキレ変わらず

  10. 大関昇進会見に異例同席、御嶽海の母マルガリータさん 注目度の高さは息子以上!? NHKアナも質問、ファン期待に応える好判断