福島さんは「なかなか改善に踏み切れませんでしたが、具体的なリスクが提示されると、やらざるを得ないですね。継続するには、定期的に検査を受けて、その効果が目に見えることが重要かと思います」と話す。
心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らすためにも、清家さんは「できることから徐々にやっていくことが大切になります」と指摘。「歩くだけでは筋肉量は大きく増えないので、それをどうやって鍛えていくのか、また、大好きな酒の量をどのように減らすのかが課題になるでしょう」と助言する。(取材・佐々木正志郎) =あすにつづく
■清家勝代(せいけ・かつよ) 保健師。大分県出身。京都府立保健婦専門学校(現・京都府立医科大学医学部看護学科)卒。1982~2002年大分県佐伯市勤務。企業勤務を経て現在は、フリーで産業保健領域の総合コンサルタントとして活動するとともに、血液から疾病の発症確率を予測する検査サービス『フォーネス ビジュアス』のコンシェルジュとして、受検者にアドバイスをしている。