短期間にこれだけたくさんの文字や絵、動画などを公開できたのは、もともとクリエーティブが得意なこともあるが、AIによる無料サービスの恩恵がなにより大きい。面倒くさい作業をAIがサポートしてくれるウェブサービスを利用すれば、簡単に文章や絵、動画を作成でき、すぐに公開することができる。
要するに、クリエーティブなセンスさえあれば、自分の作品を簡単に公開・売買できる時代がきているということだ。それをバックアップする技術と市場も誕生している。NFTとOpenseaだ。
NFTは、ブロックチェーンといわれるネットワーク上の技術を使った〝鑑定書〟だ。NFTに関連づけられた文章や画像、動画などのデジタルデータは世界で唯一無二のものとなり、作者や購入者の〝資産〟となる。このNFTを暗号資産(仮想通貨)で売買する場としてOpenseaなどのネット市場が続々立ち上がっている。こうした仮想経済空間で儲ける人々が今後急増するだろうというのが冒頭に書いた僕の予測だ。
すでにネットゲームでは、世界中のユーザーが参加できる仮想空間が生まれている。そのゲーム世界も含めた仮想空間「メタバース」が今後急速に広がっていく。それを見越して、フェイスブック社は先日、社名を「メタ」に変更した。