ヤクルト高津監督の運命変えた元名物スカウト・片岡宏雄さん ドラフトの悲運が取り持った奇縁1/2ページ

村上(右)とグータッチする高津監督。片岡さん(左)がヤクルトとの縁を結んだ=13日、東京都千代田区
村上(右)とグータッチする高津監督。片岡さん(左)がヤクルトとの縁を結んだ=13日、東京都千代田区

ヤクルトの20年ぶりの日本一を見届け、85歳で永眠した元名物スカウトの片岡宏雄さん。高津臣吾監督(53)のドラフト時にも携わったが、実は2年連続で意中の投手を逃した悲運が取り持った奇縁だった。

高津監督は13日、都内で「ニッポン放送ショウアップナイターカンファレンス」に出席。今年の名場面を振り返るなかで、クライマックスシリーズ突破を決めた試合後にMVPが奥川と発表された際、自分がもらえると思い込んでいた塩見が、ほかのナインとともに豪快にずっこけた舞台裏を明かした。

「あれは(周囲が塩見に)『おまえしかいない』と言って、本人もその気になっていた。僕も塩見が取ってもおかしくないと思っていた。ホント、マジのズッコケですから。その場で『今年一番笑ったよ』と塩見に言いました」

若手の村上から大ベテランの青木まで一緒にずっこけた、この爆笑シーンのノリのよさは現役時代の高津監督も一役買った野村ヤクルトを思い起こさせると評判だ。明るいチームを作り上げた指揮官は「勝負に厳しく、それ以外はリラックスして。そういう雰囲気の中で試合をやりたいと思っていた。今年に関してはスワローズらしく進めていけた」とうなずく。

選手としても名球会入りに続き、年明けには野球殿堂入りも有力な名将と、ヤクルトの縁を繋いだ担当スカウトが6日に亡くなった片岡さんだ。

1990年のドラフトで、ヤクルトが1位指名した亜大・小池秀郎投手は8球団が競合。抽選役を任された片岡さんは2番目に引いて外し、当たりを3番目のロッテにさらわれた。その後に3位指名されたのが、同じ亜大の高津投手だった。生前に片岡さんが「同じ学校から2人は取れない」と語っていたように、もしも小池を引き当てていたら、高津投手のヤクルト入りはなかった。

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