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中国の脅威に対抗 〝米国頼み〟だけでなく「EUとの共同戦線」構築が不可欠1/2ページ

ドイツ新政権の(左から)リントナー財務相、ショルツ首相、ベーアボック外相、ロベルト・ハーベック経済・環境保護相(AP)
ドイツ新政権の(左から)リントナー財務相、ショルツ首相、ベーアボック外相、ロベルト・ハーベック経済・環境保護相(AP)

ドイツ新政権誕生

12月8日、ドイツにオラフ・ショルツ政権が誕生した。9月の連邦議会(下院)選挙で第1党になった中道左派・社会民主党(SPD)が11月24日、環境政党・緑の党、中道右派・自由民主党(FDP)と連立政権樹立で合意したことを受けてのショルツ政権の発足である。

3党合意の政策文書によれば、SPDが一翼を担ったキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を中核としたアンゲラ・メルケル前政権の内政、外交路線を、おおむね継承するとされる。

それでも、当然ながらメルケル前政権との違いはショルツ人事や、その政治手法からうかがい知ることができる。

メルケル首相下で財務相を務めたショルツ新首相は、政権ナンバー2の財務相には経済界と緊密な関係にあり、財政規律を重んじるFDPのクリスティアン・リントナー党首を、外相には中国を専制主義国家と批判する緑の党のアンナレーナ・ベーアボック共同党首を起用した。

岸田文雄政権が注目するショルツ政権の対中国政策は、「親中」のリントナー氏と、「反中」のベーアボック両氏の閣内綱引きになりそうだ。

日米連携を軸とする対中戦略を描く日本の外務省にとって、ベーアボック外相は本音では大歓迎だ。

ドイツ新政権の連立合意には、欧州連合(EU)統合を強く推進する姿勢が盛り込まれている。自由主義的な中道政党であるFDPは、これまで「CDUの保守系議員に近い」とされていただけに、ドイツ政界で驚きをもって迎えられた。

来年4月のフランス大統領選で右派・国民連合のマリーヌ・ルペン党首のサプライズ勝利が起こらない限り、EU主要国政権はEU統合を強く志向する政党の手に委ねられる。

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