いつまでも二枚目 たまらなくアラン・ドロン

もう一人の“モテモテ男”  ジャン・ギャバンと最後の共演作「暗黒街のふたり」(1973)1/1ページ

日本でもモテモテのアラン・ドロン。右は岩下志麻
日本でもモテモテのアラン・ドロン。右は岩下志麻

フランスを代表する俳優、ジャン・ギャバン(1976年死去)とアラン・ドロン(86)が共演したフィルムノワールは何本も製作されたが、73年にジョゼ・ジョバンニ監督が手がけた『暗黒街のふたり』は2人が最後に共演した作品だ。

ジャン・ギャバンとアラン・ドロンは、2人が刑務所仲間で、現金強奪を企てる『地下室のメロディー』(63年)やシシリアンマフィア(ジャン・ギャバン)とコルシカ島出身の男(アラン・ドロン)が絡む『シシリアン』(69年)が日本でもヒットした。

懲役を終えて社会に戻っていた男(アラン・ドロン)と男のまっとうな社会復帰を望む保護観察司(ジャン・ギャバン)。だが再犯を疑う刑事が男の前に現れる。そして昔の知り合いたち、夜の街の誘惑。まっとうな人生を歩もうと心に決めたはずの男だが、前科者に世間の目は冷たい。やがて男は負のスパイラルに巻き込まれていく。

81年にフランスでは死刑制度が廃止されたが、これはギロチンが健在だった時代の物語だ。

ジャン・ルノワールの『大いなる幻影』(37年)や『フレンチ・カンカン』(54年)で知られるジャン・ギャバンはバツ3のうえマレーネ・ディートリヒ(92年死去)とも浮名を流したモテ男だが、アラン・ドロンも負けてはいない。

数々の映画での共演者とのロマンス、兵役後、映画界に飛び込むや『恋ひとすじに』(58年)で共演したドイツ人女優のロミー・シュナイダー(82年死去)と婚約するも63年に破棄。

この期間にアラン・ドロンは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとの共演で知られるドイツ人歌手のニコ(88年死去)との間に男の子が誕生しているが、ドロンは認知していない。64年にナタリー・ドロン(2021年死去)と結婚、2人の間にアントニーが生まれるが、やがて離婚。

女優のミレーユ・ダルク(17年死去)とは結婚しない愛人関係を貫いた。さらにはオランダ人モデルとの間に一男一女をもうけるなど華麗すぎる女性関係。

エジプト出身の歌手で女優のダリダ(1987年死去)とデュエットした『あまい囁き』(73年)が世界的にヒットをしたが、声だけで女性をとろけさせたアラン・ドロンだけのことはある。 (小張アキコ)

■暗黒街のふたり 日本公開は1974年4月27日。ジョゼ・ジョヴァンニ監督。

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