目からウロコ 眼科治療の新常識と非常識

医学的根拠ない「矯正トレーニング」 成長期の子供には危険性も1/2ページ

トレーニングでは、良くならない⁉
トレーニングでは、良くならない⁉
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昔、マンガ雑誌の裏表紙などで「視力がよくなるトレーニング」という広告をよく見かけた。いまでも載っているのかもしれないが、子供心にも「怪しげだ」と感じたものだ。

子供でも疑いを持つものを、眼科医が見るとどうなるのか―。答えは明らかだが、あえて眼科専門医・平松類氏が一刀両断する。

視力というものは、きちんと見えていても、人から脅されると「見えていないのではないか…」と不安になるもの。ましてメガネやコンタクトレンズを使っている人は、「少しでも視力をよくしたい」という欲求があるので、甘い言葉をかけられると、つい飛びついてしまうものです。

そんな患者心理を巧妙に利用したのが「視力回復」をうたう民間の視力矯正施設です。

彼らの主張はこうです。

「メガネをかけると目そのものの視力は上がらない。だからメガネをはずしてトレーニングすることで、目そのものの視力はアップする」

ここで行われる「トレーニング」とは、メガネを外して遠くや近くを見る行為を「それっぽくやる」というもの。医学的な根拠があるのかと言えば、ありません。言ってみれば「民間療法」のようなものです。

お金と時間に余裕のある大人なら、それもいいでしょう。でも、これを成長期の子供に受けさせるのは慎重に考える必要があります。

特に注意が必要なのが、遠視や弱視の子供です。このタイプの目の子供は、適正なメガネをかけて視力を補正することで、視力を成長させることができます。その土台となるメガネを取ってしまうと、成長が止まってしまう危険性が高まるのです。

たとえば遠視の子供は、メガネをかけないと近くも遠くもぼやけて見えます。メガネをかければクリアな視野を知ることができますが、メガネを取り上げてしまうと常にぼやけた視界を見て暮らすことになるのです。

そうなると人間はそれに順応します。ぼやけた視界を見て「そういうものなのだ」と納得するようになってしまうのです。

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