バフェットの次を行く投資術

経済や市場を理解するためには「不合理な人間」を理解することが必要不可欠1/2ページ

私はよく「机上のクウロニスト」という言葉を使う。立派な論理で他人を圧倒するが、世の中の役に立たない「机上の空論」を声高に叫ぶ人々である。学者・評論家の多くがそうであることは読者も良くご存じだろう。

投資の世界でも同様だ。私がトレーダーだった時代、超有名大学卒の大手銀行(後に破綻した)トレーダーが書くリポートが、あまりにも精緻で立派だということでよく話題になっていた。

しかし同時に、いつも予想が外れるということでも有名で、実際その銀行のトレーディング部門は相当な損失を出しているとの噂が流れていた。

理屈はしょせん理屈であり、どれだけの輝きを放っていても「へ理屈」では収益を生まず、自行の破綻も救うことができなかったというわけだ。

どのような市場でも、参加者は人間である。そして人間の行動を方程式で解くことは無理だと考えるのが自然だ。例えば、誰かが「人間の行動を予測できる究極のコンピューターシステムを発明した」と発表したとしよう。

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