だとしたら、今後は地球温暖化による気候変動の影響で、今回のような火砕流が出る火山噴火が増える可能性がある。
頂上や頂上近くに溶岩ドームを載せている火山は多い。溶岩ドームの崩壊で噴火の被害が大きくなる。
日本でも、まだ溶岩ドームがある雲仙普賢岳をはじめ、巨大な溶岩ドームを持つ北海道・樽前(たるまえ)山などだ。
樽前山はシルクハットの形をした大きな溶岩ドームが遠くからでも見える。崩れたら大きな火砕流になるに違いない。火砕流の通り道には、昔は原野が広がっていた。いまは市街地が山麓まで拡大してきている。
日本でも雨の強度が増えている。とくに1時間雨量が多くなっている。人ごとではないのだ。