実況・小野塚康之 時代を超える名調子

縦断高校野球列島(39)~愛媛県~ 「やればできる」済美“魔法”の逆転劇 ダルビッシュは2、3歩下がって諦めた1/4ページ

第76回選抜の東北戦で逆転サヨナラ本塁打を放った済美の高橋(手前)=2004年4月2日、甲子園
第76回選抜の東北戦で逆転サヨナラ本塁打を放った済美の高橋(手前)=2004年4月2日、甲子園

伝統校が王道を歩み新鋭校が新たな世界を切り開く。愛媛はハイレベルの切磋琢磨(せっさたくま)で甲子園のど真ん中にいる。

新しい力の中では2004年の進撃の済美が忘れられない。創部3年目で上甲正典監督のもとセンバツの優勝、選手権の準優勝。この間、甲子園初登場から9連勝の新記録だ。その上、戦いぶりがワクワクするものばかりだった。

『やれば出来るは魔法の合いことば』

この校歌の一節とともに役者もそろって印象的だった。2年生の絶対エース福井優也、力のあるストレートに切れ味の鋭いスライダー。少し荒さもあるがタフで将来性を感じさせた。野手もプロ注目の2人、共に右打ちの外野手で、4番の鵜久森淳志は規格外の長打力を誇り、5番で主将の高橋勇丞は走攻守整っていた。

済美の戦いでは何と言ってもセンバツの準々決勝だ。次々に私の予想が外されていく試合だった。相手は前年夏準優勝の東北(宮城)、大会ナンバー1のダルビッシュ有を擁し、そのダルビッシュは一回戦の熊本工業戦でノーヒットノーランを達成していた。ところがダルビッシュは右肩の張りで先発しなかった。

「これで済美が少し有利かな。福井は二試合連続完封で好調だしな」と思ったが即座に覆された。1回表アウトを取れないまま二、三塁のピンチを作り3番(中)大沼尚平にいきなり3ランを浴びた。左打者にレフトスタンドに運ばれ最悪のスタート。それでも後続を三者三振、「さすが立て直したな」と思ったが、2回にも失点し0―4と厳しい展開になった。

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