内田浩司のまくり語り

ぎっくり腰後のタイムスリップ~全ての選手に心からエール1/1ページ

内田浩司氏
内田浩司氏

年末のある朝、いつものようにトイレの便器を磨いていると腰にいや~な違和感を覚えた。そしてその違和感は過去の経験通りみるみる激痛に変わり、気が付くとオレは床にはいつくばっていた。

「ぎっくり腰? 変な格好で掃除してた? 参ったなあ…」

過去にはジャン先行して敢闘門で下車した瞬間、高重量のスクワットをガンガンやったときに発生したことがあるが、引退後のトイレ掃除でなるとは…それもリーマンショック級だ。

ほうほうの体で近くの整形外科を受診すると先生はレントゲン写真を見ながら「腰椎の4番5番の間の椎間板が潰れていますね~。なにか激しいスポーツをやっていましたか?」「サイクリングを少し」

処方された座薬をねじ込んで安静にしていたその夜、同期の戸辺英雄(51期引退)から久しぶりに電話があった。

「(長井)伸一郎(51期引退)んとこ、来月子供が生まれんだよ。57歳のパパだぞ! 子供が20歳のときはおじいちゃんだよ」

電話に出た伸一郎は「この年で照れ臭いんですが、今、戸辺さんたちにお祝いしてもらっているんですよ。カミさんは51期がデビューした1983年生まれです」。

「やっぱり伸一郎は昔からヤルときはヤル男やったもんな。萩原操(51期三重)も58歳でS級2班、2人とも老いてますます盛ん。オレも見習いたいわ」

他にも阿部文雄(50期引退)、白石護(55期引退)、御嶽俊二(57期引退)と若かりし頃、何度も一緒に走った連中とも話ができて、そのときだけは腰の痛みも忘れてあの頃にタイムスリップしていた。

奈良S級決勝10Rは伊藤の逃げ1車と言いたいが、新田が自力勝負する。マークする内藤がさばいて抜け出す〔5〕↔〔2〕-〔1〕〔3〕〔7〕。

最後にガールズ、ヤング、そしてKEIRINグランプリを走る全ての選手に心からエールを送りたい。特に守沢太志は鎖骨骨折で普通ならバンクに戻って来られる日数ではない。プロは本当にすごい。ぎっくり腰で騒いでいた自分が恥ずかしい。 (元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から〝鬼軍曹〟として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

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