変異株 ファクターX コロナ禍で日本人はどう変わったか?

コロナ禍の日本人、さらに強めた「生」への執着心 欧米諸国では、死を運命として受け入れる1/2ページ

強制力を伴わない自粛が続いた
強制力を伴わない自粛が続いた
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コロナ禍の2年間が終わろうとしています。幸い日本は現在、感染者数が激減し、他のどの国よりいい状況にあります。それでもなお、私たちは毎日マスクをし、どこに行っても手指消毒を欠かさず、ソーシャルディスタンスを守る「新しい生活様式」を続けています。

この生活習慣が、感染拡大を食い止めたのかどうかは、検証できていませんが、2年間も忠実に守ってきた感染症対策は、誇っていいことだと思います。

なにしろ、諸外国では、マスクをするにしろ、外出するにしろ、法的措置に基づいて、違反者には罰金を科し、ロックダウンも強制的でした。日本は、ついに法改正せず、「自粛」1本でここまできたのです。

医療従事者の1人として、いま思うことは、すごい時代になったということです。私が医学生になった半世紀前は、ここまで感染症が医学の主流になるとは思いもしませんでした。戦前は結核が断然1位だったように、医学の歴史は感染症の歴史でした。しかし、最近まではがんや糖尿病、あるいは心筋梗塞のような血管系の疾患が主流でした。死に至る病をいかに克服するかが医学のテーマでした。

そこに、SARSやMARSが登場し、そしていま新型コロナ。ウイルスとどうやって共存するかに、医学の最大のテーマが移りました。

オミクロン株の登場で、どうやら「ウイズコロナ」の時代が本格化しそうです。仮に感染力が強くても弱毒化しているなら、恐れるに足りません。それが裏付けられれば、新型コロナもインフルエンザ、風邪と同じようになっていくでしょう。少なくとも、日本ではそうなりそうです。

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