谷友梨子の検車場リポート

地元S級初戦!特進の下井竜選手に注目1/1ページ

下井竜
下井竜

昨年12月30日にA級戦9連勝し、特進で念願の初S級を射止めた下井竜選手(8R)。しかし…と言っては何ですが、もともと翌々日の今年1月1日から、S級定期昇級が決まっていたため、わずか1日だけ早いS級昇級に。

「その12月31日は、赤パン(S級レーサーパンツ)を履いて、ローラーに乗りました(笑)。できればもっと早くS級に上がりたかったですね(苦笑)」

デビューから1年7カ月でS級へ。これだけを聞くと比較的順調な昇級と思えるかもしれませんが、日本競輪選手養成所に入るまでは3年かかりました。

自転車は全くの未経験。社会人を経験してから、師匠の萩原操選手の元でイチから自転車を学びました。合格までの間は、競輪場の走路補助員のアルバイト。実は私も、練習もしながら補助員として頑張っている姿をよく見ていました。

「自分は勉強が苦手で…。勉強には苦しめられました。ずっと皆さんにお世話になっていたので、3回目の117期では、『今回こそ!』と思って…。受かって本当に良かったです」

デビュー後は、地脚を生かした先行主体に、ラインを連れ込む競走を見せ、追い込み陣からの信頼も厚い選手。また優しく気取らない性格は、周りからも愛されています。

「S級の目標? まずはレースにもまれて、レースを覚えたい。イメージはしているけど、体が実際にそれについていけるかどうか…。早く慣れたいですね」

4日の四日市ナイター初日は地元でのS級初戦。思い切りのいい競走を見せていきたいところです。(フリーアナウンサー)

■谷 友梨子(たに・ゆりこ) 四日市・松阪競輪場を中心に活動している競輪キャスター。元々関西在住も、どっぷりと競輪に浸かりたく、三重に引っ越した変わり種(現在は名古屋市在住)。「人生の縮図」とも言われる競輪の、馬でも舟でもなく、自分の意思を持つ「人」が走るギャンブルというところに最高の魅力を感じている。一番好きなシーンは、「戦い終えた選手が、敢闘門で仲間に出迎えられるところ」と、これまたマニアック⁉

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