がん攻撃に新たな武器! 変わる放射線治療

正確な照射で臓器治療の可能性拡大 膵がんの治療の選択1/2ページ

千葉大学医学部附属病院
千葉大学医学部附属病院

放射線治療の新しい装置「MRリニアック」の治療により、放射線治療の期間が大幅に減少できる可能性について前回紹介した。MRI(核磁気共鳴画像)によって、リアルタイムにがんの位置や、呼吸などによって動く臓器を確認しながら、放射線治療を行える。そのメリットとして、従来は治療が難しいがんに対しても、適用拡大が期待できるという。

「従来のリニアックは、リアルタイムで患部を確認できないため、呼吸などで臓器が動くことを想定して、1~2センチ余分な幅を持たせて照射計画を立てていました。そのため、治療が難しい臓器があったのです」

こう話すのは、千葉大学医学部附属病院放射線部の宇野隆部長。日本放射線腫瘍学会の専務理事などを兼務し、放射線治療の発展に尽力している。昨年12月から日本初の「1・5T MRリニアック」による治療を本格的にスタートさせた。

「たとえば、膵がんです。十二指腸や小腸は放射線に弱いため、膵がんの位置によっては、1~2センチの余分な幅で治療が難しいことがありました(別項参照)。それが、MRリニアックで余分な幅の照射が不必要になれば、膵がんの放射線治療が行いやすくなります」

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