メジャーの旅

大谷はベーブ・ルースを“反面教師”に 史上最高シーズンから一転、傍若無人な振る舞いで「夢見る子供たちを落胆させている」1/1ページ

大谷はベーブ・ルースを“反面教師”に
大谷はベーブ・ルースを“反面教師”に
その他の写真を見る (1/2枚)

2022年も大リーグはエンゼルス大谷翔平投手が話題の中心になること間違いなし。ただし、2年続けて最高のシーズンを送るほど難しいことはない。それは今から100年前のベーブ・ルースが物語っている。

1921年、レッドソックスからヤンキースに移籍し、投打の二刀流から打者に専念して2年目を迎えたルースは自己記録更新の59本塁打をマーク。これほど試合を支配した選手は初めてであり、スラッガーとして不動の地位を築いた。

こうしてニューヨークの最高級ホテルに11部屋もあるスイートルームを借り、高級車を乗り回し、勝手気ままに暮らし始めた。朝食前にウイスキーを飲み、1日に6、7回もシルクシャツを着替え、大金を一銭も残らず使って遊び歩いた。

翌年、全米中の注目を集めたルースはすっかり慢心し、当時のコミッショナーがシーズン合間の地方巡業を禁じても無視した。その生意気な態度に「自分を何様だと思っているんだ?」と激怒。ルースに39日間の出場停止処分を科した。

また、判定に怒ったルースは審判の目に土を投げ、やじを飛ばした観客を追い掛けスタンドに乱入。観衆が非難の声を挙げると「お前たちは卑怯(ひきょう)者だ」と抵抗。さらに審判に下品な言葉を浴びせて、2度に渡り出場停止処分の宣告を受けた。

結局、ルースはシーズンの約3分の1を欠場し、僅か35本塁打。辛うじてワールドシリーズに出場したもののジャイアンツに敗退。ルースも打率・118と悲惨な結果に終わり、史上最高のシーズンから一転して最悪のシーズンとなった。

その冬、全米野球記者協会の晩餐(ばんさん)会でジミー・ウォーカー上院議員がルースの傍若無人な振る舞いを「夢見る子供たちを落胆させている」と注意。すると、ルースは涙を流し「また試合に集中する」と約束。「もう酒も飲まない」と誓った。

そのルースと正反対に大谷は最高のシーズンを送っても、オフのテレビ出演をすべて断り、紅白出演も辞退して大事なトレーニングを優先するなど慢心一切なし。今年も最高のシーズンを期待したい。 (大リーグ評論家・福島良一)

zakスペシャル

ランキング

  1. 露デフォルトほぼ確定、戦争継続困難に 年内に2540億円もの支払い 海外から国債による資金、ハイテク部品も調達できず

  2. 元欅坂46・今泉佑唯「母ひとり子ひとりで子育て中」と明かす ユーチューバー引退のワタナベマホトと既に破局か

  3. 【EV放浪記】ホンダeの12カ月点検 回生ブレーキ多用で減らないブレーキパッドは錆だらけ 車体下側は凹凸少なくスッキリ

  4. 〝前座扱い〟に地団駄の韓国 バイデン大統領の日韓歴訪にみる「国格」の差 共同声明、いくら読んでも出てこない「スワップ」の文字

  5. 国会は「対中非難決議」の覚悟決めろ 内部資料流出、ウイグル問題で動かぬ証拠 「骨抜き決議」に批判 有本香氏「毅然と事実を示していくべき」

  6. ほかにもある自治体の誤送金 回収に四苦八苦の現場…億超えの大阪・寝屋川市や福島・天栄村など 督促申し立てを行うと10万円以上の経費

  7. 日本の核シェルターの現状 人口1.2億人に対し収容できるのは2.4万人

  8. ゼレンスキー大統領が激怒! キッシンジャー氏の「領土割譲案」に「ロシアの利益を考慮しよう、という人が必ずいる」

  9. 【藪から棒球】指導者の育成が急務! 阪神・矢野監督の後任報道に鳥谷敬氏、藤川球児氏も…最低3年、2軍監督で経験積ませるべき

  10. ロシア軍に内部混乱か 「終末の日の飛行機」観閲中止の背景 「戦争宣言」踏みとどまるプーチン氏 「空軍内部の反発やボイコットの可能性も」世良氏