「習政権なす術なし」中国“ロックダウン失敗” 北京五輪まで1カ月…経済低迷、国内では物々交換も 石平氏「今後は国民の不満や批判の『ゼロ』対策」1/2ページ

鉄条網で封鎖された居住区の出入り口で、生活物資を受け取る住民ら=24日、中国陝西省西安(共同)
鉄条網で封鎖された居住区の出入り口で、生活物資を受け取る住民ら=24日、中国陝西省西安(共同)
その他の写真を見る (1/2枚)

中国のコロナ対策が「世界最大のリスク」に浮上した。北京冬季五輪まで1カ月を切り、国内の一部都市をロックダウン(都市封鎖)しているが、米調査会社は封じ込めに失敗する可能性が高く、国内外の経済混乱を招くと指摘した。封鎖地域では食料不足や当局者による暴行騒動などに発展、住民の不満も噴出している。

米調査会社ユーラシア・グループが年初に公表した今年の「10大リスク」をまとめた報告書で「最大のリスク」に挙がったのが、中国の「ゼロコロナ」政策だ。「幅広いロックダウンと効き目が限定的なワクチン」でオミクロン株との戦いを強いられていると説明。「当初の成功と習近平国家主席のこだわりで、方針転換は不可能になった」と分析する。

その上で、感染拡大の封じ込めに失敗する可能性が高く、政府による社会・経済統制の強化とそれに対する不満の増大を予測。中国経済の低迷が続き、世界的なサプライチェーン(供給網)への打撃を深刻化させ、インフレのリスクを増大させると警鐘を鳴らした。

中国製ワクチンについては効果の低さも指摘されており、国内各社が、ファイザーやモデルナと同タイプのmRNAワクチンの製造・開発に着手している。前出の報告書は、混乱状況が「少なくとも自国製のmRNAワクチンを国民に行き渡らせるまで、最短でも今年末まで」続くとの見方を示した。

昨年12月下旬からロックダウンを行っている陝西省西安市では、食料品や生活必需品の不足、医療サービスの受診などに影響している。

同市内で痛みを訴えた妊婦が陰性証明の期限が切れていたため病院に入れず、寒い屋外で約2時間待たされた末に大量出血、死産したと報じられ、住民らの非難が噴出した。保健当局は謝罪し、病院を受診する人に48時間以内の陰性証明の提示を義務付けていた措置をやめると発表した。

中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」では、ポータブルゲーム機とインスタントラーメンに中華まん、白菜やにんじんなどの野菜と生理用品などを物々交換する映像も投稿されている。

防疫担当の職員が住民を暴行する映像もSNSに投稿されたほか、ロックダウン前に住民が脱走したことも報じられた。

zakスペシャル

ランキング

  1. 露デフォルトほぼ確定、戦争継続困難に 年内に2540億円もの支払い 海外から国債による資金、ハイテク部品も調達できず

  2. 元欅坂46・今泉佑唯「母ひとり子ひとりで子育て中」と明かす ユーチューバー引退のワタナベマホトと既に破局か

  3. 【EV放浪記】ホンダeの12カ月点検 回生ブレーキ多用で減らないブレーキパッドは錆だらけ 車体下側は凹凸少なくスッキリ

  4. 〝前座扱い〟に地団駄の韓国 バイデン大統領の日韓歴訪にみる「国格」の差 共同声明、いくら読んでも出てこない「スワップ」の文字

  5. 国会は「対中非難決議」の覚悟決めろ 内部資料流出、ウイグル問題で動かぬ証拠 「骨抜き決議」に批判 有本香氏「毅然と事実を示していくべき」

  6. ほかにもある自治体の誤送金 回収に四苦八苦の現場…億超えの大阪・寝屋川市や福島・天栄村など 督促申し立てを行うと10万円以上の経費

  7. ゼレンスキー大統領が激怒! キッシンジャー氏の「領土割譲案」に「ロシアの利益を考慮しよう、という人が必ずいる」

  8. 日本の核シェルターの現状 人口1.2億人に対し収容できるのは2.4万人

  9. 【藪から棒球】指導者の育成が急務! 阪神・矢野監督の後任報道に鳥谷敬氏、藤川球児氏も…最低3年、2軍監督で経験積ませるべき

  10. ロシア軍に内部混乱か 「終末の日の飛行機」観閲中止の背景 「戦争宣言」踏みとどまるプーチン氏 「空軍内部の反発やボイコットの可能性も」世良氏