体操の内村が現役引退へ 所属事務所が発表 昨年10月の世界選手権で区切り1/1ページ

“美しい体操”を目指した内村
“美しい体操”を目指した内村

体操ニッポンのエースとして2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪で男子個人総合2連覇を成し遂げた内村航平(33)=ジョイカル=が現役を引退すると11日、所属事務所が発表した。

昨夏の東京五輪は両肩痛の影響で種目別の鉄棒に絞り、4大会連続出場を果たしたものの予選落ち。昨年10月に北九州市で行われた世界選手権では6位に終わっていた。

両親が経営する長崎県内のクラブで体操を始め、競技人生は約30年。計6種目で争われる個人総合で無類の強さを誇り、五輪と世界選手権を合わせて8年連続世界一。08年全日本選手権から17年NHK杯まで国内外の大会で40連勝を記録した。難しさと美しさを兼ね備えた演技で高い総合力を持ち「キング」の異名を誇った。

リオ五輪後は故障が増え、痛みを抱える両肩に打った注射の数は100本を超える。競技を続けるモチベーションだった自国開催の東京五輪出場を果たしたが、1種目に絞った鉄棒で、難度の低い技で落下した。

「失敗したことのない技で失敗するなんて、面白さしかない」。内村らしいシニカルな言い方だったが、満身創痍で戦い続けた根底には「やっぱり体操が好き」という純粋な気持ちがあった。出生地の北九州市で開催された世界選手権で区切りをつけた。

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